特許技術の新ドライバ
2024-12-10 17:20:44

STマイクロエレクトロニクス、特許技術搭載の8チャネルドライバを発表

STマイクロエレクトロニクスの新歓登場



STマイクロエレクトロニクスが新たに、特許技術を駆使した車載用8チャネル・ゲート・ドライバ「L99MH98」を発表しました。この製品は、モータ・ドライブに必要な部材コストを削減し、電力損失を最小限に抑えることを目的としています。

新たな技術の注目ポイント


L99MH98は、4個の外部フル・ブリッジ、8個のハーフ・ブリッジ、さらには1つのハイサイドおよびローサイド駆動を可能にし、さまざまなアクチュエータを駆動できます。具体的には、座席位置の調整やウインドウ、サンルーフの開閉、ポンプ、さらにはシートベルトのプリテンショナーなどの機能にも対応します。ただのドライバではなく、内部にチャージ・ポンプ回路を搭載することで、バッテリ逆接続保護用のMOSFETも制御できるのです。

高性能と優れた信頼性


このドライバは、ロジックレベルと標準レベル両方のMOSFETを駆動でき、設定可能なゲート電流を最大120mAまで引き上げる機能が特徴です。これにより、複数の外付けMOSFETを駆動し、さらに3段階ゲート制御によって電磁放射を抑制することができるのも大きな魅力です。

特許技術の全貌


STマイクロエレクトロニクスが抱えるこの製品の特許技術は、各MOSFET間のドレイン・ソース間電圧VDSをADコンバータへ入力することで、直接的な電流測定を可能にしています。これにより、重い検出抵抗を省くことができ、コスト削減と効率向上に寄与します。具体的には、温度から予測されるオンライン抵抗値と測定されたVDSを組み合わせて、各MOSFETのドレイン電流を算出するシステムが組み込まれています。

安全性に対する配慮


さらに、L99MH98には、安全性を高めるための設定が可能なマルチ・フェールセーフ機能が備わっています。これは、障害が発生した際に影響を受けない他のブリッジを保護し、正常な動作を維持するためのものです。この機能によって、過電圧や温度異常など、さまざまな障害を検知し、必要に応じて各機能をオフにすることで安全性を確保します。

AEC Q100認定とISO 26262への対応


L99MH98はAEC Q100認定を受けており、ISO 26262規格にも準拠しています。これにより、自動車における高度な安全性が求められるアプリケーションにも対応する能力を持つことが示されています。

製品仕様と価格


新型ドライバは、VFQFN48Lウェッタブル・フランク・パッケージで提供され、1000個以上の注文により単価は約2.44ドルとなります。消費者としては、安心して使える製品と言えそうです。

企業のビジョン


STマイクロエレクトロニクスは、世界中で50,000名以上の従業員を抱え、先端的な製造技術をもってさまざまな顧客ニーズに応える商品開発を行っています。さらに、2050年までのカーボン・ニュートラル実現を目標に、持続可能なエネルギーソリューションを追求しています。STのテクノロジーは、スマートモビリティの発展や、自律型デバイスの普及に寄与しています。

まとめ


STマイクロエレクトロニクスの新たな8チャネル・ゲート・ドライバL99MH98は、コスト削減と高効率、安全性を兼ね備えた優れた製品です。自動車業界において、今後の動向が非常に楽しみな一品となっています。詳細情報は公式ウェブサイトにて提供されています。


画像1

会社情報

会社名
STマイクロエレクトロニクス
住所
東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。