日立、オラクルの「Best Cloud AI Partner」に選出
2025年、日本オラクルが主催する「Oracle Japan Award」において、株式会社日立製作所(以下、日立)が「Best Cloud AI Partner of the Year」を受賞しました。この賞は、AI分野で顕著な協力を行ったパートナーに贈られるもので、日立の受賞は法人向けクラウドサービスにおける重要な成果を物語っています。
受賞の背景
日立とオラクルは、生成AIを活用する協創プロジェクトに取り組み、特にOracle DatabaseやOracle Cloud Infrastructure(以下、OCI)を利用して、製造業の在庫情報に関する基幹データのリアルタイム検索を実現するAIエージェントの構築に成功しました。このプロジェクトの目的は、複雑な質問に対して高精度な回答を生成し、迅速な情報提供を可能にすることです。
このAIエージェントは、マニュアル文書のベクトル検索を行う「Oracle AI Vector Search」と、在庫情報などの構造データのSQL検索を行う「Oracle Autonomous Database Select AI」を適切に使い分けることができ、担当者の質問内容に応じて的確な応答を返すことが可能です。プロジェクトは若手エンジニアを中心に構築され、わずか3ヶ月で実装を完了しました。
30年以上の実績が支える技術力
日立はオラクル製品の取り扱いにおいて30年以上の経験を有し、その豊富な知見を活かしてAIを利用した社内外の業務改革を進めています。今回の成果は、この経験に基づいたものであり、クラウド移行支援サービスや独自のAIエージェント開発へとつながっています。
「クラウド移行支援サービス for Oracle Database」は、データベースとクラウドの両方に精通したエンジニアが支援し、円滑なクラウド移行を実現します。また、AIエージェント開発・運用・環境提供サービスでは、専門知識やノウハウをAIにより迅速にお客様に提供することが可能になります。
今後の展望
日立は、今後もオラクルと共同で、企業の価値創出の源泉となる基幹業務データの安全な管理・運用とAIの活用促進を両立しながら、お客様や社会が抱える課題解決に寄与するソリューションを拡充していくことを目指しています。日本オラクルの常務執行役員アライアンス統括の佐野守計氏も、「日立製作所様と日本オラクルが、問い合わせ対応時に基幹データのリアルタイム検索を行うAIエージェントの構築で協創し、その成果を活用したことが評価されました」とコメントしています。
関連情報
さらに詳細な情報は、
Lumadaでの生成AIや
Oracle Cloud Infrastructure (OCI)をご覧ください。日立は、今後も引き続きオラクルとの協業を通じて画期的な技術革新を推進していきます。