清水建設が「Nossa360」を全土木事業部門に導入した背景とは
はじめに
近年、建設業界におけるデジタル化が進む中で、清水建設はその取り組みとして「Nossa360」を全面的に導入しました。この360度カメラを用いた技術は、現場での状況共有や遠隔臨場を一変させる可能性を秘めています。今回は、この導入に至った背景やその意義について掘り下げていきます。
導入の背景
清水建設は中期経営計画に基づき、技術と品質の追求、そして収益力向上を目指しています。その一環として、ICTやAIを活用した生産性の向上に力を入れ、「Nossa360」の導入を決定しました。これまでの試験的な導入から得られた成果を受け、さらなる拡大を図ったのです。
360度カメラの特長
「Nossa360」は、参加者が自分の視点で現場を確認できるという独自の利点を持っています。従来の映像配信技術では得られなかった自由な操作性を実現し、視聴者は任意の画角で映像を扱うことができます。また、全景と注視箇所を同時に配信する機能は、現場の全体像と重要なポイントを一目で把握できるため、より効果的な理解を促進します。
現場での実績
清水建設の土木企画室DX戦略部門の石川七恵様は、導入の目的として「参加者全員が現場との一体感を持てる」と述べており、これは現場巡回や見学会において非常に重要な点です。また、動画配信の技術選定が進む中、「Nossa360」が選ばれた理由は、視覚性と操作性が高まる点にあります。これにより、各参加者の理解と的確な判断が向上すると期待されています。さらに、録音機能の追加によって映像と音声を一体化し、データとしての価値を高めることも見込まれています。
清水建設の視点
同社のDX戦略部長、大門将人様も導入にあたり、参加者や顧客からの「見たいところが見えない」といったフィードバックに応える形で「Nossa360」を選んだとのことです。これにより、以前のツールでは対処できなかったニーズに応えることができるようになりました。このように、企業の広範なニーズに応えるツールとして、「Nossa360」は極めて重要な役割を果たしています。
Nossa360の機能
「Nossa360」の具体的な機能には、リアルタイム映像配信とアーカイブ機能があります。リアルタイム機能では、現場から遠隔地に簡単に映像を配信できるため、即時性が求められる現場に最適です。一方で、アーカイブ機能は360度画像を時系列でマッピングし、簡単に過去のデータを管理できる点で大変利便性が高いです。このため、様々な業界で幅広く利用されているのです。
体験の場としての役割
「Nossa360」は、その精度と利便性から、現場関係者間の情報共有を円滑に行うための重要なツールとなっています。無料デモ体験の機会もあり、興味を持った方は直接体験することが可能です。興味を持たれた方は、お問い合わせ先までご連絡ください。
まとめ
清水建設の「Nossa360」導入は、単なるツールの選択を超え、現場運営の質を向上させるものであり、今後の建設業界においても重要な役割を果たすことが期待されます。データ蓄積機能やリアルタイム性のあるコミュニケーションは、業界に新たな風を吹き込むことでしょう。今後の展開に注目です。