EV普及によるバッテリー火災の増加と新たな消火対策
近年、環境問題への意識の高まりから、電気自動車(EV)や電動アシスト自転車、蓄電池設備の普及が加速しています。しかし、その一方で、リチウムイオンバッテリーを原因とする火災事故も増加傾向にあり、社会問題となっています。
バッテリー火災は、高温で燃焼し、消火後も再燃する危険性があるため、従来の水や消火器による消火方法では効果が低い場合があります。そのため、初期消火段階での迅速かつ適切な対応が求められています。
窒息消火による新たなソリューション:防火ブランケット「Fire shield1800」
株式会社Honjo state(本社:大阪府大阪市)は、この問題に対し、新たな消火方法として防火ブランケット「Fire shield1800」を開発、販売しています。「Fire shield1800」は、火元に被せるだけで酸素を遮断し、燃焼を抑制する窒息消火を実現。水や消火剤を使用しないため、二次災害の防止にも有効です。
「Fire shield1800」の4つの特徴
水や薬剤を使用せず、素早く消火できます。
火炎の成長による燃焼拡大と二次災害を防止します。
熱と煙による有毒ガスの拡散を抑制します。
ブランケットを被せるだけのシンプルな運用で、誰でも簡単に使用できます。
製品仕様
大きさ:6×9m(カスタマイズ可)
材質:ガラス繊維/HighSilica特殊防炎コーティング
* 使用回数:約30回(使用環境により異なる)
国内外の導入事例と効果
「Fire shield1800」は、すでに韓国の学校、病院、駅などの公共施設や、民間企業のオフィス、駐車場、貨物船などで導入されており、高い効果を発揮しています。日本では、東京消防庁管内におけるリチウムイオン電池関連火災件数は、平成25年(2013年)の19件から令和5年(2023年)には167件に増加しており、その対策として注目されています。
業界別想定活用領域
「Fire shield1800」は、自動車、航空、電気機器製造、物流・輸送、建設、再生可能エネルギー、研究機関・教育機関、消防・救急サービスなど、幅広い業界で活用が期待されています。各業界のニーズに合わせて、製品のカスタマイズにも対応しています。
パートナー募集
株式会社Honjo stateは、「Fire shield1800」の更なる普及を目指し、販売パートナーおよび共同企画パートナーを募集しています。防災意識の高まりを背景に、多くの企業や団体から関心が寄せられています。
まとめ
EVや蓄電池の普及は、私たちの生活をより便利で豊かにする一方、新たなリスクも生み出しています。バッテリー火災は、その代表的なリスクと言えるでしょう。「Fire shield1800」は、このリスクを軽減し、安全・安心な社会の実現に貢献する、画期的なソリューションです。