新たなトンネル掘削技術
2024-12-02 14:31:17

慶應義塾が開発した遠隔操作のトンネル掘削技術が画期的

慶應義塾大学が牽引する新しいトンネル掘削技術



2023年、慶應義塾大学の研究グループは株式会社大林組と協力し、山岳トンネルの掘削における火薬装填作業を遠隔で行うことができる、画期的な「自動火薬装填システム」を開発しました。これは、NEDOの「官民による若手研究者発掘支援事業」の一環として進められたプロジェクトの成果であり、今後のトンネル掘削に革命をもたらす可能性があります。

本システムは、リアルハプティクス®技術を活用しており、遠隔地からでも力触覚を再現できることが特徴です。これにより、操作員はトンネル外から実際の火薬を装填し、発破処理を行うことが可能になります。これまでの作業に比べて、作業環境の安全性が飛躍的に向上します。

さらに、本システムは自律化の技術も取り入れており、装薬孔の検知技術などとの統合により、作業の効率性が一層高まっています。このことにより、トンネル掘削作業全体の生産性向上が期待され、工期の短縮にもつながるでしょう。

今後の展開としては、母ダイ供給装置の搭載や、大型重機の自動運転との連携、さらには火薬の脚線結線作業の自動化に向けた技術開発が計画されています。これらの技術が実現することで、トンネル掘削作業のさらなる無人化が目指されており、労働力不足や過酷な作業環境への対応が進むでしょう。

具体的には、各作業を自律学習させることで、機械自体が最適な運用方法を学び、高度な自動化を実現することが目指されています。これは、従来の人手に頼る作業からの大きな転換を意味し、業界の状況を根本的に変える可能性があります。

このような最先端の技術によって、トンネル掘削業界は新たな時代を迎えようとしています。今後も慶應義塾大学をはじめとする研究機関の取り組みに注目が集まります。

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この技術が実用化されることで、日本国内におけるインフラ整備やトンネル建設の効率化が進むことは間違いありません。さらに、こうした取り組みは、他国への技術展開や、国際競争力の強化にも寄与するでしょう。

情報源: 慶應義塾大学プレスリリース


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