AIと衛星データで新たな社会基盤を構築するPenguin Labs
2025年11月、Penguin Labs合同会社(東京都)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が主催する「NEDO Challenge」と「衛星データ活用アワード」の一次審査を通過したことを発表しました。この成功は、同社が提案するAI、衛星、気象データの統合による社会問題への解決策が高く評価された結果です。
NEDO Challengeとは?
NEDO Challengeは、NEDOが主催するオープンイノベーションプログラムで、スタートアップや研究機関、地方自治体が連携し、先端技術を活用した社会課題の解決に挑むことを目的としています。参加チームは審査を経て、メンタリングや実証実験を受けながら最終的なプロジェクト採択を目指します。Penguin Labsは「TWINZ Plus」というプロジェクトに取り組んでおり、衛星データと気象データを用いて農地のポテンシャルを可視化することを目指しています。
データの孤立による現代の問題
現代社会では、さまざまなデータが分散しており、つながりを持たない状態です。農業、気象、教育、医療から金融に至るまで、あらゆる業界でデータが有効活用されていないというのが現状です。大企業は組織内のセクショナリズムによってデータが分割され、ベンチャー企業は資金力の制約に苦しむ。 そこにこそ、Penguin Labsが打ち出す「第3の道」が存在します。
第3の道としてのデータメディエーター
Penguin Labsは、データの仲介者としての役割を果たし、異なる分野や立場を超えてデータをつなぐことを目指しています。「第3の道」とは、しがらみにとらわれることなく、社会の中で見過ごされがちな関係を再発見することです。
TWINZによる新たな社会インフラ
同社による「TWINZ」プラットフォームは、世界中の気象データを活用し、類似した気候条件を持つ「気候の双子」を見つけ出すことを可能にします。今回のNEDO Challengeでは、TWINZをさらに拡張し、衛星データや地形、土壌、気象データを生成AIで統合し、新たな社会インフラモデルを提案しています。たとえば、青森県おいらせ町と似た気候を持つ地域を探索することができます。
未来への展望
Penguin Labsは、NEDO Challengeや衛星データ活用アワードを踏まえ、大学や地方自治体、企業と共創し、AIや衛星データを統合した新たなデータ基盤の実現に向けて邁進します。柔軟性と好奇心を持ち、常識にとらわれず、新しい物語を生み出すことが、同社のデータを活用した社会変革のプロセスであると言えます。
【会社概要】
社名: Penguin Labs合同会社
共同代表者: 赤塚 慎平・梶本 宗義
所在地: 東京都
事業内容: AI、衛星データ、気象データを活用した農業や気候ソリューションの開発
ウェブサイト:
Penguin Labs
【問い合わせ】
Penguin Labs合同会社 広報担当
E-mail: info[at]penguin-labs.com
Webフォーム:
お問合せ