製造DX協会が「スタートアップカオスマップ」を公開し業界の未来を示唆

製造DX協会が公開した新たな「カオスマップ」

製造業の進化を促進するために、一般社団法人製造DX協会が「製造DXスタートアップカオスマップ」を発表しました。このカオスマップでは、日本の製造業におけるデジタルトランスフォーメーション（DX）の動きに取り組むスタートアップを整理し、特に「カーボンニュートラル」領域のスタートアップ、エイトス株式会社が注目されます。エイトスは、環境への配慮を重視した省エネ施策を通じて製造業における持続可能な活動を推進しています。

エイトスの取り組み

エイトスが提供する「Cayzen」は、製造現場からのボトムアップでの改善策をもとに、各設備ごとの電力使用量を解析し、自動で省エネ・CO2削減の効果を算出するツールです。このように、現場主導での取り組みを支援することは、製造現場に新たな思考をもたらし、実際に環境を守る力を引き出すものとなります。今後も、AI技術を駆使しながら省エネ活動を進めるためのアドバイスを提供し、自発的な改善活動を行える環境を整えることに注力しています。

製造DXの意義

製造業において、日本は「強い現場力」が評価されており、製造DX協会はこの現場力を最大限に引き出すことを目指しています。カオスマップの作成は、企業が適切なツールやサービスを選ぶ助けになるもので、これからの製造業の変革に向けた重要な一歩です。DXを通じて製造業の変革を促進し、世界において競争力を高めるための取り組みが期待されています。

今後の見通し

製造DX協会は、製造業の企業と共に製造DXの現状や未来について議論する勉強会を定期的に開催し、会員の知見を深めています。今年の7月には、これまでの取り組みをまとめた白書を公開する予定です。そこで「日本式DX」の実現に向けた新たなインサイトが得られることが期待されています。

製造DX協会のビジョン

一般社団法人製造DX協会は、製造業界のデジタル化を進めるため、スタートアップやエキスパートと共に力を結集し、社会におけるデジタル技術の普及を目指しています。デジタル技術が製造業の現場で日常的に使用されることで、次世代の製造業が育まれることを願っています。日本のものづくりが未来のリーダーとなるための道筋を切り拓く、その一助となることが使命です。