「FOOD TEXTILE」の新たな試み
2025年8月27日、京都に新たに開かれた「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」が、非活用食材を染料として活用するプロジェクトブランド『FOOD TEXTILE』の製品を導入しました。この取り組みは、未利用の食材を新たな形で活かすことを目指した、環境に優しいサステナブルなプロジェクトであり、豊島株式会社が中心となり、様々な食品関連企業と協力して展開されています。
豊島株式会社とFOOD TEXTILE
豊島株式会社は名古屋市中区に本社を構え、180年以上の歴史を持つ会社です。ライフスタイル産業において、原料調達から製品の企画・生産管理までを総合的に行っており、サステナブルなプロジェクトにも力を入れています。『FOOD TEXTILE』は、その一環として、未活用の食材や規格外の野菜などを集め、これを染料として活用することで、新しい商品を生み出しています。
今回のプロジェクトでは、ドリップ後のコーヒーの出涸らしから抽出した色を使用して、スチームアイロン袋を制作しました。この袋は「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の客室に設置され、旅行者が滞在中に使うことができます。これによって、環境への配慮と共に、サステイナブルなライフスタイルを提案しています。
ホテルのサステナビリティへの取り組み
「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」の総支配人、小野木鉄治氏は、「旧ユニフォームを再利用したドライヤーバッグを備え付けており、コーヒーの出涸らしを使った収納袋がホテルのイメージにぴったりだと感じた」と語っています。また、ホテルではFSC認証のハンガーを導入するなど、持続可能な取り組みを進めています。これらの取り組みは、宿泊者に環境問題への関心を高めてもらうことを狙っています。
食材の再利用と新たな価値創造
『FOOD TEXTILE』では、未活用の食材や切れ端を買い取り、その成分を染料として抽出しています。たとえば、カット野菜やコーヒーの出涸らしなどを利用し、それを色素として生地や糸を染め上げ、新しいアイテムに生まれ変わらせています。これにより、廃棄されるはずだった食材に新たな価値を与え、サステナブルな社会の実現に向けた一歩を踏み出しています。実際に、京都のホテルに設置されたバッグを通じて、宿泊者はこのプロジェクトの成果を直接体験することができます。
今後の展望
『FOOD TEXTILE』は、今後も皆様との協力を通じてさらなる発展を目指します。衣・食・住のライフスタイル全体をファッショナブルに彩ることを目指し、私たちは持続可能な未来に向けて邁進し続けます。このような取り組みを通じて、私たちが日々の生活の中で少しでもエコに貢献できることを願っています。
このプロジェクトは、生き方の選択肢としてのサステナビリティを提示するものであり、私たち一人ひとりがその重要性を認識し、実行することが求められています。ぜひ、京都を訪れる際には、この新しい取り組みを体験し、サステナブルなライフスタイルの一端に触れてみてください。
詳しくはこちらで『FOOD TEXTILE』の取り組みを確認することができます。