国連「女性に対する暴力撤廃国際デー」オンラインセミナー開催
2025年11月29日(土)14:00から、国連ウィメン日本協会が主催するオンラインチャリティセミナー「中央アフリカ共和国の女性と少女に対する暴力をなくすために」が開催されます。これは「女性に対する暴力撤廃国際デー」に関連したイベントで、特に中央アフリカ共和国における女性と少女の状況に焦点を当てています。講師は、UN Women(国連女性機関)中央アフリカ共和国事務所の仲亀奈保子氏です。
セミナーの目的と意義
このセミナーの目的は、女性に対する暴力をなくすための具体的な取り組みや、現地の状況を参加者に理解してもらうことです。国連が定めた「女性に対する暴力撤廃国際デー」は、全世界で女性に対する暴力の問題に対する認識を高めるキャンペーンが行われる中で、特に重要な意味を持っています。これに合わせて、セミナーでは、UN Womenが行っているさまざまな支援活動と、その意義について詳しく説明されます。
中央アフリカ共和国の現状
2024年版の「性別に基づく暴力情報管理システム」によると、中央アフリカ共和国における女性や少女に対する暴力の現状は極めて深刻です。年間で22,107件ものジェンダーに起因する暴力が報告されています。女性の識字率はわずか25.8%、国会における女性議席の占有率も11.4%と、女性たちは構造的な不平等に直面しており、その状況を改善するための具体的な支援が求められています。
具体的な取り組みの紹介
セミナーでは、UN Women中央アフリカ共和国事務所が実施している「2023-2027 5ヶ年戦略」に基づく包括的な支援活動についても詳しく紹介されます。560人の女性候補者に対する政治参加への研修や、28,000件の出生証明書作成支援などが行われており、これらの活動が女性のエンパワーメントにどのように寄与しているのか、その成果についても説明されます。
女性のエンパワーメントの重要性
家族や安全を失った女性たちがどのように困難な状況を乗り越え、生活しているのかを知ることで、紛争後の社会における女性のエンパワーメントの重要性を再認識する機会となります。また、持続可能な平和を築くためには、私たちが協力してできることが何かを考えるための場でもあります。
セミナー参加方法
このオンラインセミナーは参加費無料ですが、参加者には寄付の機会も用意されています。申込は、公式サイト(
https://kokurenwomen20251129.peatix.com/)から可能で、申込の締切は2025年11月28日(金)18:00です。また、国連ウィメン日本協会事務局へのメールでも申し込みを受け付けています。
講師プロフィール
講師の仲亀奈保子氏は、UN Women中央アフリカ共和国事務所で人道プロジェクト分析官として活躍されています。国際政治学や国際関係学を学び、国際NGOや日本国大使館での経験を経て、ジェンダー関連の業務に取り組んでいます。彼女の専門的な視点から、中央アフリカの現状と女性に対する暴力撤廃に向けた取り組みについてお話が伺える貴重な機会です。
まとめ
このセミナーは、中央アフリカ共和国の女性と少女が直面する現実と、それを改善するための様々な取り組みについて知るための貴重な機会です。多くの方々の参加をお待ちしています。