ひな祭りの楽しみ方
2018-02-20 10:00:54
ひな祭りや端午の節句の正しい楽しみ方を考える
ひな祭りや端午の節句の正しい楽しみ方を考える
近年、節句行事に関する誤解が多く見られる中、特に桃の節句に関連する母親たちの知識不足が浮き彫りになっています。実際、母親の約50%が「節句人形は高価なので触らない方が良い」と感じていることが、最新の調査結果から分かりました。しかし、これは実際には間違った認識であり、今こそ正しい理解を持って楽しむべき時期です。
節句人形とのふれあいが大切
調査を行ったのは、ひな人形や五月飾りを所有する20代から40代の母親500名です。この中で多くの母親が持つ間違った認識は、ひな人形や五月飾りへの接し方に影響を与えています。実は、ひな祭りや端午の節句の歴史を辿ると、これらの人形や飾りには、大切な意味が詰まっているのです。
ひな祭りの起源を遡ってみると、中国に由来する身の厄を流す風習と、日本古来の人形を用いて厄除けを行う風習が融合して、今日の形となったことが分かります。ひな人形は、身代わりとしての意味を持ち、触れることでその役割を果たすと考えられています。そのため、子どもたちにも積極的にふれあい、体験させることが重要です。
歴史を知り、行事を楽しむ意義
江戸時代には、女の子たちが友達を集めて雛道具で遊び、成長のための家事の習得として捉えられていました。このことからも、ひな人形に触れることは、ただの飾りではなく、実践を通じて学ぶ機会であることが理解できます。また、この風習が今なお子どもたちに大切にされていることは、各家庭においても「大切な日本の文化」として伝えられるべきです。
端午の節句での楽しみ方
一方、端午の節句に飾る鎧や兜も、武家社会に由来しています。この行事では、身を守るための強い象徴として、今でも多くの家庭において重視されています。近年では、子どもの交通安全や健康を願う意味が強くなり、それに合わせた飾り方が普及しています。
総じて、節句行事は家族や親子が集い、楽しく交流する素晴らしい機会です。しかし、実際にはお手伝いをした子どもたちは37.5%に過ぎず、まだまだ正しい知識が浸透していない現実があります。もっと家庭で積極的に触れ合う機会を作ることが、今後の文化継承には必須です。
女の子たちの思い
また、今回の調査において「ひな祭りをまたやりたい!」と答えた女の子たちは実に96.3%という結果が出ました。印象に残ったこととしては、過去のイベントでの「ひな人形」や「お菓子」の記憶が強いことが示されています。これらは、彼女たちにとって思い出深い体験であり、来る年も喜びを共有するために重要です。
伝統文化を受け継ぐために
日本の四季を感じながら、家族や祖先とのつながりを大切にし、自然と向き合うための節句行事は日本文化の一部として残り続けています。こうした行事を通じて、家族や周囲の人々との絆を深める機会とし、未来へと受け継いでいく意義を再認識しましょう。今後は節句人形や五月飾りに触れ、共に楽しむ機会を増やしていきたいものです。
日本人形協会では美しい日本の伝統文化「ひな祭り」をテーマにしたショートムービーも公開しています。ぜひ、それを観て、次世代への文化継承についても考えてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人日本人形協会
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- 東京都台東区柳橋2-1-9東京卸商センター内
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03-3851-3950