VTuberと学ぶ、新しい介護の形
高齢化が進む日本において、介護職員の不足は深刻な課題となっています。2040年度には65歳以上の高齢者が約3928万人に達し、介護職員は57万人も不足すると予測されています。そんな中、未来の介護人材を育成するための新たな取り組みとして、VTuberが登場しました。子どもたちに向けた動画コンテンツ『介護にキュン♡V』は、介護職の本質的な魅力を伝えることを目的としており、自身のVTuberがナビゲーターを務めます。
介護の本当の魅力
「介護=大変」という先入観を払拭するために作られたこの動画シリーズは、介護の仕事が持つ多様な魅力をわかりやすく伝えています。子どもたちにとって、介護の仕事とは人生を支える崇高な事業であることを感じてもらうことが大切です。また、親子で一緒に学びながら、楽しく介護を学ぶ機会を提供することで、将来的な介護職への関心を促進します。今後も新しいテーマでの動画が続々と公開予定です。
企画の背景と目指す未来
この取り組みにより、子どもたちが介護に興味を持つきっかけを提供し、社会全体の介護に対する理解を深めることを狙っています。企画のコンセプトは「未来の介護に、希望(ワクワク)を。」であり、楽しみながら介護の世界を学ぶことができる内容となっています。また、サポートとして、介護業界の専門家が本当に必要な情報をフィードバックし、実際の現場を知ることができる機会を設けています。
関連イベントの開催
さらにこの活動を強化するため、2025年11月29日にはあべのキューズモールにて介護をテーマにした謎解きイベントが開催されます。このイベントでは、参加者が介護現場を模したブースを巡りながら、謎を解いていくという体験ができます。現役の介護職員が運営するブースを通じて、介護のプロフェッショナル性を直接体感することができる貴重な機会です。参加は事前申し込み制で、詳細はPeatixのページで確認できます。
NPO法人Ubdobeについて
本事業を支援するNPO法人Ubdobeは、医療や福祉に関する専門知識を活かし、社会課題解決型のクリエイティブな取り組みを行っています。彼らは、難病や障害をテーマとしたイベントの企画や介護サービスを提供しており、全国各地での社会参画を促進しています。今回の介護に特化した動画シリーズと謎解きイベントは、Ubdobeが掲げる、すべての人が積極的に社会参加できる未来を実現するための重要な一歩です。子どもたちに介護の魅力を伝えるこの試みが、未来の介護人材を育てるきっかけとなることを期待しています。