雨風太陽がタイミーと業務提携を結び農業の労働力不足解消に挑む
株式会社雨風太陽が、スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミーと業務提携を行った。これは、国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」の登録生産者に対し、タイミーを紹介し、繁忙期における労働力不足を解消することを目的としている。
業務提携の内容
この提携により、ポケットマルシェに登録する農家や漁師たちにタイミーの有効利用を促進し、繁忙期を中心とした労働力の確保を支援する。具体的には、タイミーをどのように利用するかに関してのフォローアップを行い、登録生産者がスムーズにキャストをリクエストできる環境を整えていく。
当社は特に、収穫期における労働力不足が深刻であることを理解しており、タイミーを通じて短期的に必要な人員を確保できる体制を築くことが求められている。
国内農業の現状
国内における基幹的な農業従事者の数は年々減少傾向にあり、2024年時点での推計によれば、その数は約111万人にまで減少することが予想されている。これは2000年の約240万人に比べて、半減するという厳しい現実である。このような状況の中で、約7割の登録生産者が短期の人材確保に対して不安を抱えており、特に収穫作業の際の労働力不足が深刻であることがアンケート結果からも明らかになった。
収穫作業は季節や天候により予測が難しく、柔軟な人員の配置が必須であるため、この業務提携が果たす役割は極めて大きい。特にタイミーの先行するサービスにより、急な人手不足の解消が可能になると期待されている。
さらに、2023年4月から2025年4月の2年間において、一次産業におけるタイミーの求人掲載は約8.7倍に増加しており、この傾向は今後も続く見込みである。
持続可能な農業を目指して
株式会社雨風太陽は、今後もポケットマルシェの登録生産者が抱えるさまざまな課題を解決するために尽力していく。特に、地域の製品に興味を持つ消費者を生産者へとつなげる役割を果たし、持続可能な農業の推進を目指す。本提携は、まさにその第一歩として位置づけられている。
ポケットマルシェは、全国の農家や漁師から旬の食材を直接購入できるプラットフォームとして、多くの消費者に利用されている。2025年9月現在、約8,900名の生産者が登録し、13,000品以上の食材を提供している。新型コロナウイルスの影響で、国民の食の関心が高まる中、利用者数はコロナ前の約16.7倍、注文数はピーク時において約20倍にまで増加した。
結論
正に都市と地方の垣根を取り払い、生産者と消費者を結ぶ架け橋となるポケットマルシェ。株式会社雨風太陽は、都市と地方の分断を乗り越え、農業の将来に向けた持続可能な道筋を模索している。今回の業務提携がその中でどのような成果をもたらすのか、今後の展開に大いに期待が寄せられる。
会社概要
- - 会社名:株式会社雨風太陽
- - 代表者名:高橋博之
- - 所在地:岩手県花巻市大通一丁目1番43-2
- - 業務内容:産直アプリ「ポケットマルシェ」、ふるさと納税プラットフォーム「ポケマルふるさと納税」などを運営。
- - 事業URL: 雨風太陽公式ウェブサイト