防災の日に再考する:日常に溶け込む防災の新たな形とは
毎年9月1日は「防災の日」と定められ、多くの人がその意義を再認識する日となっています。今年もその日が近づく中、家庭の防災意識を高めるための情報が続々と発表されています。特に注目されるのは、マスターロック・セントリー日本株式会社(MLSJ社)が提案する「フェーズフリー」という新しい防災のスタイルです。
日本は自然災害が頻発する国であり、最近でも多くの地震や豪雨が記憶に新しいところです。今年7月には防災庁設置法が公布され、11月には正式に運用が開始される予定です。この動きは、国としての防災対策の強化を示唆しており、家庭でも日々の備えについて再評価する必要があります。
フェーズフリーの考え方とは?
内閣府が推進する「フェーズフリー」という概念は、日常生活と非常時を切り離して考えるのではなく、両者をつなげる考え方です。家庭の中で普段から防災関連のアイテムを使い込むことによって、非常時にも機能させる仕組みです。
例えば、普段は玄関で使う椅子として利用している防災用品収納スツールを想定してみてください。平常時は靴を履くための椅子として、災害時にはそのまま持ち出すことができる防災バッグとして使用できるのです。このように、特別な防災用具だけでなく、日常から使いやすいアイテムとして防災に備えることが求められています。
調査結果が示す防災意識
MLSJ社が発表した『2026年防災にまつわる調査』によると、全体の女性54.8%が日常生活に役立つものを災害時にも活用しようと考えていることが分かりました。また、67.8%の被災経験者は、避難時に自宅内の物が気になったことがあるとのことです。この結果は、いかに私たちが日常からの備えを意識し、実行することが重要であるかを示しています。
金庫の新たな役割
MLSJ社が推奨するのは金庫を防災アイテムとして捉えることです。耐火・耐水性能を備えた金庫は、通常では貴重品の保管場所として利用されますが、災害時にはその役割を変えることができるのです。火災や浸水のリスクから大切な物を守る「セーフティ・スペース」になるとともに、日常生活でもその役割を果たすことが可能です。
特に、金庫に印鑑や通帳、契約書などを保管しておくことで、災害後の暮らしにおいても必要な物を一か所にまとめておくことができ、安心感をもたらします。「逃げ一択防災」という新しいコンセプトも、金庫を利用することで実現可能です。普段から金庫に大切な物をまとめておけば、災害時にも急いで持ち出す必要はなく、迅速な避難が可能になります。
まとめ
このように、日常生活における防災の視点を持つことは重要です。9月1日を機に、一度家庭での防災対策を見直してみてはいかがでしょうか。特に、家庭内の貴重品の保管方法や、普段からの備えの仕方について考えを深める時間を持つことが大切です。新しい生活様式に合わせた防災意識の醸成は、家族の安全を守るために不可欠です。再び災害が訪れたとき、その備えが役立つはずです。