長浜のサステナブルなシルク
2021-10-14 11:54:56

長浜が誇るサステナブルなシルク技術を国際展示で発表

サステナブルなシルクの未来へ



滋賀県の長浜市に位置する有限会社吉正織物工場が、新たなシルクの精練技術「NecoS」を開発しました。これは国際サステナブルファッションEXPO秋(10月18日からの3日間)で正式に発表される予定です。この技術により、スーツ1着分あたりの二酸化炭素排出量を3kg削減することが実現されました。

NecoS技術の特長



「NecoS」は、環境に優しい精練プロセスを採用しており、水や重油、化学薬品を極力使用しない新たな手法です。具体的には、200平米の絹を精練する際に、従来使用されていたソーダ灰を排除することで、8.7kgのCO2削減。そして、精練工程で使用していた熱湯を常温水に代替することにより、93kgものCO2を削減しました。これらの取り組みにより、合計で101.7kgの二酸化炭素を削減できるのです。

環境保護の思い



長浜市において、地元の琵琶湖の水を使用する精練作業には、長い間自然資源を無限に利用しているという偏見がありました。しかし、実際には琵琶湖の水も限られた資源であることに気づき、サステナビリティについて真剣に考える契機となりました。吉田社長は「これまでは無限に思われていた琵琶湖の水を守るために、今一度この地での製造過程を見直す必要がある」と語ります。

挑戦と努力



吉正織物工場は、この新しい技術を実現するために、設備の改修やコストの見直しに多大な努力を注いできました。昨年には商品化も果たし、現在は主に欧州市場に向けた取り引きがスタートしています。この新技術による絹生地は、漂白剤を一切使用していないため、絹本来の美しさや滑らかな肌触りをそのまま楽しむことができるでしょう。

代表のメッセージ



吉田和生代表取締役は「私たちの企业が進めているサステナビリティの取り組みは、田舎町の小さな工場として、非常に多くの人々に支えられています」と語ります。彼はこの取り組みを通じて産地の発展を強く願い、多くの人々とその思いを共有したいと考えています。10月18日に東京で行われる発表会で、ぜひその進展を見守ってほしいと呼びかけています。

会社概要



有限会社吉正織物工場は、昭和95年に創業した地場産業です。「三方よし」の近江商人精神を受け継ぎ、古くからの技術と新しい取り組みを融合させています。これからの浜ちりめんの発展とともに、持続可能な未来を築いていくことに力を注いでいます。

所在地:滋賀県長浜市口分田町629
代表取締役:吉田和生

会社情報

会社名
有限会社湧元
住所
大阪府大阪市中央区平野町4-7-8-806
電話番号
06-6282-7357

関連リンク

サードペディア百科事典: 滋賀県 長浜市 NECOS 浜ちりめん 吉正織物

Wiki3: 滋賀県 長浜市 NECOS 浜ちりめん 吉正織物

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。