DISH Network、未来の5Gを見据えたSpirentとの協業を発表

DISH NetworkがSpirentを選定し、5Gネットワークの自動化を推進

2021年10月12日、米国メリーランド州フレデリックとコロラド州リトルトンからのニュースによれば、DISH Network Corporation（DISH）は、彼らの最先端の5Gネットワークコアを自律的に試験するために、Spirent Communications plc（Spirent）のソリューションを選ぶことを発表しました。この決定により、DISHは自社の5Gサービスをより迅速に市場へ提供する体制を整えることができるとしています。

DISHは、クラウド基盤においてAmazon Web Services（AWS）と提携し、公共クラウドでのサービス展開が可能な初の通信事業者としても注目を集めています。Spirentの技術により、DISHはOpenRAN（オープン無線アクセスネットワーク）とクラウドネイティブな5Gネットワークの迅速な実装を実現し、顧客体験を向上させることを目指しています。

業界の変革を目指すDISH

DISHのライフサイクルサービスアシュアランス部門のジェネラルマネージャーDoug Roberts氏は「DISHはパブリッククラウドのネットワークで5Gを実装し、Open RANテクノロジーを開拓しており、業界を一変させています」と語っています。さらに、Spirentはオープンでセキュアなネットワーク構築を支援する優れた技術を持っており、これによりDISHは最高水準の自動化や解析機能を活用し、運営効率を高められると強調しています。

5Gコアの検証と自動化

DISHは、Spirentの長年の5Gエコシステムにおける専門知識と信頼性の高いテスト手法を活用し、5Gコアが実際の稼働に耐えうるかを検証していきます。Spirentは様々なベンダーに依存しない検証を保証し、DISHに高い信頼性を提供します。このようにして、DISHは5G機能を確認し、システム全体のパフォーマンスを測定できるのです。

また、自動化されたテストプロセスを通じて、DISHはネットワーク稼働中でも常に実働のパフォーマンスを監視できます。これにより、通信業者は公共クラウドの利用を実現し、システムを継続的に改善・拡張できるようになります。

期待される顧客への影響

DISH Wirelessの最高ネットワーク責任者（CNO）Marc Rouanne氏は、「我々のクラウドネイティブな5Gネットワーク実装により、企業や顧客が自らのスライスやプライベートネットワークで5Gサービスを利用できるようになることが期待されます」と述べました。

Spirentの提供するテスト機能と経験が、DISHの顧客体験を保証する枠組みとなることは大きな利点です。5Gのテストと自動化において先駆的な役割を果たすSpirentにより、DISHは自身の5Gネットワークを市場に安心して導入できると自信を示しています。