虐待サバイバーたちの貴重な声を共に聴こう!
認定NPO法人ブリッジフォースマイルが展開するプログラム「コエール」では、虐待の経験者たちが自身のストーリーを通じて社会問題を浮き彫りにしています。このプログラムは、共に行動し、仲間を増やすことを目的に設計されています。参加者は、過去のドラマを振り返り、自己表現としてのスピーチを4ヶ月かけて構築していきます。
2025年度にフィーチャーされるスピーチ
以下では、2025年度に発表される新しいスピーチの一部を紹介します。
うみ
スピーチテーマ: 「私抜きで、私のことを決めないで!」
うみさんは、両親による虐待の犠牲者として育ち、児童相談所に保護された経験を持つ若者です。彼女は心理学を専攻し、社会人としての新たな一歩を踏み出す前に、自身の経験を社会に向けて発信します。子どもたちに対する権利意識の重要性について話し、過去の理不尽な状況についての認識を促します。
きてぃ子
スピーチテーマ: 「支援職員のメンタルヘルスケア」
シングルマザーの家庭で育ち、児童養護施設での生活を経て、今は支援職員として活動しているきてぃ子さん。彼女は、児童養護施設でのルールや新たな生きづらさに焦点を当て、支援職員の心の健康が子どもたちに与える影響についてしっかりと語ります。自らの体験を基にした実践的な視点を提供する彼女の言葉は、多くの人にインスピレーションを与えることでしょう。
しーちゃん
スピーチテーマ: 「一時保護所を絶望から希望へつなぐ場所に」
虐待を理由に何度も保護されたしーちゃん。彼女は、居場所を失った子どもたちの心理と、一時保護所の役割についての考察を行います。その経験から、希望の源となる場所を一時保護所にするために何が必要かを訴えます。
やまゆう
スピーチテーマ: 「ガスライティングという虐待」
ガスライティングという心理的虐待を受けて育ったやまゆうさんは、その実態について語ります。被害者の心の声は、一般にはあまり理解されていないこの虐待についての認知を広めるための貴重なものです。彼女の体験は、社会における心理的虐待の危険性を浮き彫りにします。
過去のスピーチ
あるサバイバーは、自己の過去を振り返り、「消えた子ども」と呼ばれる居所不明の時期に何が起こったかを語ります。視聴者は、虐待や孤立の日々から彼がどのようにして保護に至ったのか、そして自らが二人の子どもの親となって抱える課題に思いを馳せることができます。
さらに、「孤育て」という言葉に触れ、自身の経験から得たメッセージも届ける内容が多く掲載されており、複雑な家庭環境で育った子どもたちにとってどのような支援が必要であるかが問われます。
コエールワークショップの開催
Blを通じた地域や企業、学校そしてPTA向けに、ワークショップも開かれています。自由にカスタマイズ可能なこのプログラムに興味が湧いた方は、ぜひ参加を検討してみてください。一緒に未来を考える機会となるでしょう。
ブリッジフォースマイルのコエールワークショップ詳細