静岡県賀茂郡の松崎町では、5月31日(土)から6月1日(日)の間、松崎新港の防波堤において、釣り利用トライアルを実施します。このトライアルは、観光振興と地域活性化を図る目的で行われます。松崎町観光協会の依田事務局長は、釣り場の無断立ち入りによるマナーの悪化が続いたため、長らく立入禁止だった防波堤を試験的に開放し、観光促進を目指すことを発表しています。
今回の両日間で、参加者は釣りを楽しむことに加え、地域のグルメも堪能できる特別プランが用意されています。地元の料理店「井むら」が監修した、桜葉と地鯛を使用した「極旨堤防飯」が楽しめるほか、宿泊プラン「極楽釣りステイ」では、釣った魚を夕食で味わえるという特典もあります。これにより、松崎町の文化をより多くの観光客に知ってもらう機会としています。
松崎新港は、伊豆半島の西部に位置し、丹念に手入れされた美しい海岸線と歴史ある街並みで知られています。観光名所としての活用が進められており、昨年は東京からの直通便も運航され、多くの観光客が訪れています。今回のトライアルは、釣りによる観光の可能性を探る重要な検証の場となります。
この釣り利用トライアルは、静岡県や海保、消防、警察など、様々な関係機関の協力を受けて行われます。釣り利用は中学生以上が対象で、定員は40名に設定されています。期待される成果は、釣り場の管理と観光振興の両立です。
また、アプリ「海釣りGO」の導入により、事前予約やスムーズな釣り場管理が行われ、参加者の待ち時間を軽減し、観光案内や環境美化なども実施されます。これによって、松崎町の豊かな自然と観光資源を生かした新しい釣り場管理方法が注目されています。
トライアルの1回目では、5月31日と6月1日に開催され、釣り場利用料金は2,500円(税込)です。さらに、オプションとして「極旨堤防飯」が1,500円(税込)、宿泊者向けには「極楽釣りステイ」が19,500円(税込)で提供される予定です。オプションメニューには、松崎町の旬の食材を活用した料理が含まれ、美味しい体験と共に釣りを楽しむことができます。
ご予約は「UMIGO」アプリから可能で、キャンセルポリシーも設けられているため、参加希望者は早めの申し込みをおすすめします。悪天候時は中止となる可能性があり、その場合は返金対応を行います。
松崎町の持つ自然と文化、そして釣り体験を通じて新たな観光の形を模索するこのトライアルに、ぜひ参加してみてください。-
松崎町観光協会及び株式会社ウミゴーが協力して実施するこの試みは、地域活性化の一助となることでしょう。