AIと未来医療
2025-03-31 13:28:55

大阪万博でのAIメディカルサービスの挑戦と未来の医療

大阪万博でのAIメディカルサービスの挑戦



2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、株式会社AIメディカルサービス(AIM)が注目を集めています。この企業は、内視鏡画像診断支援AIを開発しているスタートアップであり、EXPO2025内で行われる「健康とウェルビーイングウィーク」に連動したイベントに出展企業として選ばれました。特に「次世代医療機器等体験コーナー」は、来場者に最新の医療機器を実際に体験してもらうことを目的とした重要な展示の一環です。

今回の出展の背景



AIMがブースを構える「次世代医療機器等体験コーナー」では、日本の医療技術の最前線を体感できます。医療分野からは、手術支援ロボットやAIによる画像診断支援ソフトウェアが紹介され、福祉分野では超音波を使ったウェアラブルデバイスなどが体験できる予定です。このコーナーでは、総勢13社の日本企業が次世代の医療・福祉機器を披露しており、医療現場での新しい可能性が広がっています。

開催概要



  • - 主催: ジェトロ、経済産業省
  • - 会期: 2025年6月21日(土)から6月29日(日)までの9日間
  • - 開催地: 大阪府・夢洲
  • - 会場: EXPOメッセ「WASSE」北ホール

公式サイトでは、さらなる詳細を確認できます:ジェトロニュースリリース

内視鏡AIの技術革新



この展示の目玉は、AIMが開発した内視鏡AIです。この技術は、内視鏡検査中に取得される胃内視鏡画像をリアルタイムで解析し、早期胃がんや腺腫の可能性がある領域を検出するものです。画像は汎用モニターに投影され、検出ポイントは短形で示されるため、検査を行う医師に必要な注意を促します。この技術により、早期がんの見逃しを減少させることが期待されています。

内視鏡検査の際、早期のがん判別が非常に難しいという現実があります。実際、早期胃がんの見逃し率は4.5%から25.8%とも言われています。このAI技術は、医療現場における課題を解決し、高精度の診断支援を実現するものです。

多田CEOの展望



代表取締役の多田智裕医師は「このたびの出展を大変光栄に思います。AIメディカルサービスは、内視鏡AI研究の先駆者として、世界中の患者を救うための技術を提供し続けます」とコメントしています。元々は内視鏡専門医であった多田CEOが、内視鏡AIの開発を始めた背景には、がんの早期発見に対する強い想いがあります。

会社の成り立ち



AIメディカルサービスは2017年に設立され、内視鏡画像診断支援AIの研究開発に特化した企業です。2018年には胃がんを検出するAIを作り上げました。2023年12月には、同社の第一弾AI製品として内視鏡画像診断支援ソフトウェアの製造販売承認を獲得し、2024年3月から販売開始する運びとなります。これまで140以上の医療施設と共同で研究を進め、医療分野におけるAI技術の重要性を訴求しています。

最後に



大阪・関西万博は、単なる展示会に留まらず、未来の医療技術を一般社会に広める貴重な機会です。AIメディカルサービスの取り組みは、医療界に革命をもたらし、より多くの患者を救う可能性を秘めています。これからの進展から目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社AIメディカルサービス
住所
東京都豊島区東池袋1丁目18-1Hareza Tower 11F
電話番号
03-6903-1028

トピックス(科学)

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