日常に防災を取り入れる『ラクして備えるながら防災』の魅力とは
2024年8月30日、辰巳出版から新たに刊行された書籍『ラクして備えるながら防災フェーズフリーな暮らし方』の発表イベントが、WILD-1多摩ニュータウン店で行われました。本書では、日常生活に防災を無理なく組み込むことを提案しており、その内容には多くの注目が集まっています。
フェーズフリーな生活の提案
著者のCAMMOC、マミ・カナ・アヤの3名は、日常と非常事態の境を曖昧にし、生活の質を向上させることを目指しています。彼らの提唱する「フェーズフリー」という概念は、日常生活の中で常に防災意識を持ち、必要な備えを整えるという取り組みをスムーズに行うことです。
「ラクして備える、ながら防災」とは、無理なく防災を取り入れるスタイルを表しています。日々の暮らしの中で、キャンプやアウトドアの知恵を防災に応用することで、誰でも実践できるアイデアを提供しています。この「ズボラ感」ともいえるアプローチは、多忙な現代人にでも受け入れやすいのが特徴です。
防災の重要性を実感した体験
マミさんは、2019年の関東地方に襲来した猛烈な台風をきっかけに、防災への取り組みを本格化させたと語ります。自然災害の脅威を実感し、ライフラインが遮断された際に自宅で何が必要かを見直した体験は、彼女たちにとって大きな気づきとなりました。キャンプで使用している装備の有効性を再認識したと同時に、心の準備が防災意識を高めることを実感したそうです。
「もしも」の時に自分に何が必要かを理解し、冷静な判断ができることが重要である意義を説く彼女たち。キャンプが子どもたちの未来を守る手段となる可能性を示唆しています。防災の学びを身につけるためには、防災士の資格を持つなど、しっかりと知識を深める姿勢も見逃せません。
ユニークな防災本の特徴
アヤさんは、本書の特徴を語り、「これって防災なの?」と驚かれるような内容が盛りだくさんであることを強調しました。130枚以上の写真を通じて、日常生活防災のアイデアやヒントがわかりやすく示されています。また、各家庭での「フェーズフリー」を見つける楽しさを提案しています。
このように、本書は単なる防災マニュアルではなく、日々の生活を豊かにしつつ防災に役立つ知恵を伝えることを目的としています。特に、忙しいママたちへの実用的なアドバイスが多数詰め込まれている点が魅力的です。
生活を豊かにする「衣」「食」「住」の考え方
トークイベントでは、アウトドアの機能性を活かした「衣」「食」「住」の観点から、具体的な防災対策やアイテムも紹介されています。日常生活を充実させるアイデアが、自然災害へとつながる可能性を秘めています。
未来に向けた防災の意識
イベントを経て感じたのは、「防災を考えること」の重要性です。異常気象が身近な現実となる中で、私たちの生活と防災意識は切っても切り離せないものです。将来の生活をどうしたいか考えることで、防災の意識は自然と暮らしに溶け込むことができます。
CAMMOCの3名は、この書籍を通じて読者が防災を日常生活の一部として認識し、その本質を理解する手助けをしたいと考えています。より豊かで安心な日常が続くことを願っています。
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