エビングハウスフセンの挑戦
2025-02-01 14:46:19

女子高生が生み出した革新的付箋がEU特許を断念し海外展開に挑む

革新と逆境に挑む、「エビングハウスフセン」



記憶学習を効率化するために設計された付箋「エビングハウスフセン」は、女子高生によって考案され、昨今の教育現場で多くの支持を得てきました。この製品は、特許取得のプロセスにおいて一つの大きな壁に直面しました。国際的な特許取得は多くの企業にとっての課題であり、特に欧州特許庁(EPO)での審査は難航することが知られています。

クラウドファンディングの挑戦



「エビングハウスフセン」の開発・販売を手掛ける株式会社Ebbinghaus Stationeryは、2024年12月から2025年1月の期間にわたり、クラウドファンディングを通じて海外特許の資金調達を試みました。しかし、残念ながら支援金や融資などの調達が難しく、EU特許の取得を断念せざるを得なくなったのです。

クラウドファンディングの実施中、株式会社Ebbinghaus Stationeryは数多くの資金調達を模索し続けましたが、その成果は振るわず、結果的に特許申請は破綻してしまいました。これからは中国や韓国、その他の国々での特許審査が続く中、同社はEU特許の失敗を教訓として、より慎重なアプローチで特許戦略を進めるとしています。

「エビングハウスフセン」の魅力



「エビングハウスフセン」は、テストや問題集の学習状況を一目で把握できる機能を備えています。付箋の下部には1から31までの数字が付され、その上部には各日に復習すべき内容が示されています。具体的には、例えば1月1日に学習したページには「1」の数字の付箋が貼られ、翌日や1週間後、4週間後に再度復習することが視覚的に明示されます。

このシンプルなデザインは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの記憶の忘却曲線に基づいており、効果的な復習を促進するために考案されたものです。復習日が明確に表示されることで、利用者は「今日は何を復習したっけ?」と悩む必要がありません。また、切り離しが可能なミシン目つきの付箋は、学習状況に応じて柔軟に活用することができます。

企業の特許戦略



株式会社Ebbinghaus Stationeryは、設立から間もない2023年7月に設立され、兵庫県神戸市に本社を置いています。代表の樫原亜希氏は、この画期的な付箋を通じて、より多くの学生に学習の楽しさを提供することを目指しています。現在は海外特許申請のための戦略を再構築し、今後の展望を見据えた体制を整えています。

未来への挑戦



「エビングハウスフセン」は、学習に対するアプローチを変革する可能性を秘めています。クラウドファンディングの失敗を経て、同社は今後の戦略に生かせる教訓を得て市場展開に挑む計画です。これからも多くの支持を集め、製品を広めていくことが期待されます。教育界の新たな支持の一翼を担う存在として、株式会社Ebbinghaus Stationeryの未来に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社Ebbinghaus Stationery
住所
神戸市中央区中町通3-1-16サンビル502
電話番号

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