湘南の中学生が海洋プラスチック問題を考える校外学習の取り組み
今年の7月5日、神奈川県藤沢市の県立湘南海岸公園サーフビレッジで、湘南学園中学校の生徒たちが海洋プラスチック廃棄物問題に関する校外学習を行いました。このイベントは、NPO法人UMINARIと共同で実施され、将来を担うZ世代の学生たちが、海洋環境の重要性を学び、実際にアクションを起こす機会となりました。
背景と目的
海洋プラスチック廃棄物は、今や世界的な問題となっています。株式会社コスモスイニシアは、湘南エリアでのリノベーションマンション「海プロジェクト」の取り組みを通じて、環境問題への取り組みを強化してきました。まずは、生徒たちが地元の海洋環境について考える契機を提供したいとの思いから、この校外学習が実現しました。生徒たちは、実際に海洋プラスチック問題の現状を理解し、社会への貢献を考える機会を得ることが期待されていました。
ワークショップとビーチクリーン
活動は、UMINARIによるワークショップからスタートしました。生徒たちは、マイクロプラスチックが魚に与える影響や、それが人間の健康にも及ぼす可能性について知識を深めました。その後、ビーチクリーン活動に参加。小さな廃棄物を集めながら、短い時間で約2キロのゴミを回収しました。実際にビーチに落ちているゴミを自らの手で拾うことで、問題の深刻さを自ら肌で感じ、考えるきっかけを得ることができました。
アップサイクルと見学
集めた海洋プラスチックゴミの一部は、11月に完成する江ノ島のリノベーションマンションで建材として使用される予定です。希望する生徒たちは、実際にアップサイクルされた建材が使用されているマンションを見学する機会も得ました。ここでは、室内に美しく配置されたアップサイクルタイルの様子を見たり、海との調和を意識した間取りや空間の使い方について学んだりしました。
生徒たちの感想
参加した生徒たちの反応も興味深いものでした。ある14歳の男子生徒は、リノベーションマンションの美しさに驚くと同時に、自分にできることを考え始めたと感想を述べました。また、女子生徒はアップサイクルの限界についての理解が深まり、まずは身近な環境への配慮から取り組んでいくことを決意しました。
今後の展望
コスモスイニシアは、湘南の地域社会と連携し、これからも環境問題に取り組む活動を継続していく予定です。この校外学習を通じて、子どもたちがより良い未来を築くための意識を持ち続けることを期待しています。私たちは、次世代が海の大切さを心から理解し、アクションを起こすことができる社会づくりに貢献していきたいと考えています。