盲ろう者向け通訳・介助者養成講習会を開催
東京都盲ろう者支援センターが主催するこの講習会は、視覚と聴覚に障害を持つ「盲ろう者」を支援する通訳・介助者を養成することを目的としています。全国には約1万4千人の盲ろう者が存在するとされていますが、彼らの多くは適切な支援を受けられず、孤立した生活を強いられています。そうした中で、通訳・介助者の存在がいかに重要であるかは言うまでもありません。
講習会の概要
2024年の10月から12月にかけて行われるこの養成講習会は、全7日間、合計42時間の内容が予定されています。盲ろう者とのコミュニケーション方法から、移動の支援に必要な技術まで幅広く学べる機会です。特に、実践的な技術を習得するためには、盲ろう者本人が講師となる演習が組まれているのが特徴です。
登録された通訳・介助者は、東京都内の盲ろう者に対し、実際の通訳や介助の業務に従事することができるようになります。また、講習会は全日程の出席が求められますが、受講者のスキルや経験が問われることはなく、盲ろう者支援に関心がある方は歓迎されます。
対象と定員
この講習会は、盲ろう者福祉に関心を持ち、同講習会に積極的に参加する意思がある方に向けて行われます。また、受講は全日程に出席可能であり、修了後には通訳・介助者としての登録を希望する方が対象です。定員は42名となっており、参加希望者は早めの申し込みが求められます。
受講料と日程
受講料は一般が10,000円、学生が5,000円(25歳以下対象)で、テキスト代400円も必要です。講習は10月6日からスタートし、具体的には講義や演習が組まれています。詳細の日程やテーマは各日ごとに分かれており、移動介助や通訳技術に焦点を当てた内容となっています。
第一日目には、盲ろう者についての基礎知識やコミュニケーション技術の講義が行われ、以降の日程では実習や演習を通じて、より実践的なスキルが求められます。講習の最終日には、通訳・介助者としての心構えや倫理についても学びます。
申し込み方法
参加を希望される方は、東京都盲ろう者支援センターの特設Webサイトから申し込みを行う必要があります。申し込みの締切は、2024年8月20日正午までです。詳細な情報や最新のお知らせについては、センターの公式サイトにも掲載されています。
終わりに
盲ろう者支援に興味をお持ちの方には、ぜひこの講習会への参加を検討していただきたいと思います。新たな支援者が誕生し、社会に貢献する機会を得られることを心から願っています。支援の輪を広げ、盲ろう者が安心して生活できる社会を共に実現していきましょう。