ブレインラボ株式会社は、放射線治療の患者位置決め・モニタリングシステムであるExacTrac Dynamic®シリーズの新たな製品、ExacTrac Dynamic® Surfaceの販売を開始しました。この新しいシステムは、SGRT(Surface Guided Radiation Therapy)が求められる分野でのニーズに応えるべく、設計されています。
ExacTrac Dynamic® Surfaceは、すでに世界中で300台以上が導入されているExacTrac Dynamic®シリーズと同じく、高精度なサーマル・サーフェスカメラを搭載しています。このカメラは、患者の体表面にブルーライトで構造化されたパターンを照射し、その情報を基にポイントクラウドデータを生成します。これにより、治療中も患者を正確にトラッキングすることが可能となります。
特に注目すべきは、シングルユニット設計によって、ガントリによる視界の遮断を防ぎ、常に患者の状態を把握できる点です。また、体表面のポイントは、サーマルカメラによって取得された熱シグネチャーによって強化され、高フレームレートと高精度なデータ取得を実現しています。
これにより、放射線治療部門全体の標準化が促進され、各リニアック(放射線治療装置)へのExacTrac Dynamic® Surfaceの導入により、共通の使いやすいインターフェイスを短期間で習得することが可能になります。また、共有サーバーシステムによって、患者の治療計画も効率的に移動できるため、よりスムーズな治療が実現します。
さらに、ExacTrac Dynamic® Surfaceは、必要に応じて高精度放射線治療やフィデューシャルマーカー治療に使用できるX線画像誘導機能を持つExacTrac Dynamic®にアップグレードが可能です。このようにして、提供できる治療の幅を広げ、より多くの患者に対応できるようになります。
製品概要について、ExacTrac Dynamic® Surfaceは一般的には放射線治療シミュレータとして位置付けられており、医療機器としての承認番号も持っています。具体的な機能や技術については、ブレインラボの公式ウェブサイトで詳しく説明されています。
ブレインラボ株式会社は、医療の最前線でデジタル化を推進しており、120の国で6,300の病院を展開し、先進的な医療技術を提供しています。ミュンヘンに本社を置く同社は、30年以上にわたる業界経験を持つ2,500人以上の従業員を擁し、医療における新たな価値を創出する専門知識を持っています。新製品ExacTrac Dynamic® Surfaceの導入により、ブレインラボは放射線治療の未来を切り拓いています。