若者たちの挑戦と成長:SET県北チームからmiraitoへ
岩手県北で進められてきた若者支援の取り組みが、2026年3月に一区切りを迎え、新たな体制へと切り替わります。これまでの6年間、岩手町を中心に一戸町や葛巻町で活動してきた認定NPO法人SETの県北チームが解散し、NPO法人miraitoにその活動がバトンタッチされます。この間の取り組みは、多くの中高生たちが「どうせ無理」という思いを越え、「まずやってみよう」と実際に行動を起こす姿を支えてきました。
1. 挑戦の積み重ねから学びへ
SETの県北チームは、2020年に岩手町に初めて参入し、以後、一戸町と葛巻町での若者支援プロジェクトを進めてきました。この6年間で、地域の中高生が主体となったプロジェクトは60件以上。さらに町外から参加した若者たちとの関係も築き、実に100名を超えるつながりが生まれました。
特に印象的だったのは、岩手町の中学生が初めてプロジェクト発表に参加した際のエピソードです。彼女が不安を口にした瞬間も、発表を終えた後には「次はこれをやってみたい」と自らの言葉で未来を語る姿がありました。このような日常的な変化が、各地域でのプロジェクトを通じて確実に育まれてきたのです。岩手町では「岩手町と僕らの未来開拓プロジェクト」、一戸町では「一戸町と僕らの未来開拓プロジェクト」、葛巻町では若者関係人口創出事業や探究支援プログラム「ばず部」などが展開され、それぞれの参加者に新たな挑戦の機会を提供してきました。
2. 成長する拠点
また、2022年には岩手町に常設の拠点「いわてユースセンターミライト」が設置され、毎週数回の放課後開放が続けられています。この拠点には年間で延べ600名以上の中高生、350名の大学生、250名の地域の大人が訪れ、地域の若者たちと大人との対話が生まれる場となっています。2024年度からは新たに世代を越えた対話を促す「トークフォークダンス事業」にも取り組むなど、支援の幅を広げています。
3. 継承の意義
2023年3月のSETの解散に際し、県内の活動やユースセンター運営がNPO法人miraitoに移管されます。これにより、これまでの勢いを維持しながら、地域の若者支援を継続していく体制が整いました。SETは葛巻町においての若者関係人口創出事業を引き続き実施し、miraitoとのパートナーシップを築きながら、多様な形で地域貢献を続けていく予定です。
安易には終わらないこの解散は、地域に根ざした新しい担い手への大切なバトンを渡す瞬間でもあります。これまで築かれてきたつながりや関係性は、これからも地域に残り、さらなる挑戦や成長を促す基盤となります。
4. 最後に
若者が「まずやってみよう」と思える環境を育てるのは、大人たちの役割でもあります。地域の未来を担う若者が育つよう、ぜひとも一緒に素晴らしい環境を創り上げていきましょう。
認定NPO法人SETについて
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