Medidata、eConsentにビデオ通話機能を追加 分散型臨床試験(DCT)を加速
Medidata、eConsentにビデオ通話機能を追加し、分散型臨床試験(DCT)を加速
ダッソー・システムズ傘下のメディデータは、臨床試験における同意取得プロセスを革新的に改善する発表を行いました。患者と医療スタッフ間のコミュニケーションを円滑化するため、遠隔医療プラットフォームであるmyMedidataのeConsent機能にビデオ通話機能を追加したのです。
eConsent機能強化のポイント
従来のeConsentは、電子的な同意取得システムとして機能していましたが、今回のアップデートにより、患者と医療スタッフがリアルタイムでビデオ通話を通して直接コミュニケーションを取れるようになりました。これにより、同意説明の内容に関する疑問をその場で解消でき、患者にとってより理解しやすいプロセスを実現します。
特に、地理的に離れた場所にいる患者や医療スタッフにとって、この機能は非常に大きなメリットとなります。遠隔地での臨床試験参加を促進し、分散型臨床試験(DCT)の普及を加速させる効果が期待されます。
ビデオ通話機能によるメリット
この機能追加によって、以下のメリットが期待できます。
患者体験の向上: 患者は、医療スタッフと直接顔を合わせてコミュニケーションをとることで、不安や疑問を解消し、より安心して臨床試験に参加できます。
同意取得プロセスの効率化: ビデオ通話による迅速なコミュニケーションにより、同意説明に要する時間や手間を削減できます。これにより、医療スタッフの負担軽減にもつながります。
コンプライアンスの強化: 患者への適切な情報提供と理解促進により、コンプライアンス遵守を強化できます。
患者エンゲージメントの向上: 患者との良好な関係構築に繋がり、より積極的な試験への参加を促します。
myMedidataポータルとの連携
ビデオ通話機能は、myMedidataポータルに統合されています。患者は、ポータルにログインするだけで、eConsentツールやその他の試験関連情報にアクセスできます。これにより、患者の利便性が大幅に向上し、試験への参加障壁を低減します。
ダッソー・システムズの取り組み
ダッソー・システムズのPatient Cloud担当CEOであるAnthony Costello氏は、本機能追加について、「患者が自身の医療に関する意思決定を行うために必要な情報をより利便性の高い環境で十分に取得できるようにすることを目指している」とコメントしています。これは、患者中心の医療提供を目指す同社の姿勢を示すものです。
MedidataのDCTソリューション
Medidataは、世界中の44,000以上の治験施設と600,000人以上の患者をサポートするDCTソリューションを提供しています。今回のeConsent機能強化は、MedidataがDCT推進に積極的に取り組んでいることを示す一例です。
患者中心の設計
Medidataの患者中心のツールは、あらゆる種類のデバイスに対応できるレスポンシブデザインを採用しており、患者からのフィードバックも積極的に反映させています。これは、特に新型コロナウイルス感染症の流行により医療施設への来院が困難になった状況において、非常に重要な要素となっています。
まとめ
MedidataのeConsentへのビデオ通話機能追加は、臨床試験におけるデジタル化をさらに推進し、より患者中心の医療を実現するための重要な一歩です。この革新的な技術は、世界中の患者と医療関係者の利便性向上に大きく貢献すると期待されます。今後、DCTのさらなる普及と臨床試験の効率化に繋がることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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メディデータ・ソリューションズ株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内2-7-2JPタワー29階
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