雪崩れるような借金の現実
就職氷河期世代、その名の通り、1990年代初頭のバブル崩壊を経験した世代が抱える厳しい経済的な苦悩が浮き彫りになっています。弁護士法人・響が運営する「借金返済の相談所」が実施した全国調査では、7,000人から得られたデータが、彼らの抱える借金問題の実態を明らかにしています。
調査の背景と目的
この調査は、氷河期世代がなぜ借金を抱えることになったのか、経済的な背景や社会構造を探るために行われました。彼らは、正規雇用の機会が限られる中で低収入と不安定な雇用状況からキャリアをスタートさせたため、経済的な困難に直面しています。このような状況がどう借金に結びついているのかを調査したのです。
調査概要
調査対象は、氷河期世代の中で借金経験のある男女1,000人で、男性が760人、女性が240人という内訳です。調査は全国で行われ、データは2025年9月22日から30日まで収集されました。調査の結果、借金の主な理由が「低収入・不安定な雇用」であることが明確になりました。
借金の主な原因
約41.1%の回答者が、「低収入・不安定な雇用で生活費が不足した」と回答し、これはこの世代が抱える深刻な現実を示しています。さらに、内閣府の調査によると、非正規雇用の35〜44歳層では、半数近くが年収200万円未満という実情も分かっています。このような経済状況が、借金をもたらす要因となっていることが浮き彫りになりました。
借金の影響と認識
氷河期世代の借金に関しては、「就職氷河期が影響している」と答えた人が約半数に達しました。「ある程度影響していると思う」が30.2%、「強く影響していると思う」が18.6%、これに対して影響を感じないとする人も多い結果が出ました。個々の事情、たとえばギャンブルや病気といった要因も影響しているため、時代背景だけでは説明できない複雑な問題が存在しています。
借金返済状況とその方法
調査では、借金を完済した人が53.8%に達し、これは多くの人が返済に成功していることを示しています。一方で、借金を債務整理により解決した人も10%存在し、その背景には収入の不安定さがあります。債務整理は、返済の負担を軽減するための有効な手段となっていることがわかりました。
終わりに
今回の調査は、氷河期世代が抱える借金問題が、個人の問題であるだけでなく、時代背景や社会構造とも深く結びついていることを示しました。厳しい時代を経験したからこそ、多くの人が借金を克服しようと奮闘している姿が見受けられます。彼らの努力と希望が次の世代に良い影響を与えることを願います。