Cloudflare、革新の新プラットフォームを発表
Cloudflareは新しいプラットフォーム『Cloudflare One』を発表し、リモートワーク時代において安全かつ高速なネットワーク環境を提供することを目指しています。この新しいソリューションは、オフィスに縛られず、どこにいてもデバイスやアプリケーションへの安全な接続を提供することに特化しています。
Cloudflare Oneの概要
このプラットフォームは、分散したチームが複数のデバイスや個人のネットワークを通じて業務を行う際に、柔軟性と拡張性を保ちつつ、セキュリティを強化することを目指します。Cloudflareの共同創業者でありCEOのマシュー・プリンス氏は、従来のネットワークがもはや機能しない現代において、各従業員を保護する新しいアプローチが必要だと述べています。
企業のニーズに応える
企業はこれまで、城のような防御を持つ旧来型のセキュリティアプローチに依存していましたが、アプリケーションのクラウド移行やリモートワークの普及により、従来のモデルは現実に即さなくなっています。そのため、企業は高額で旧式のソリューションの代わりに、柔軟でコスト効率の高いネットワークセキュリティを求めています。
ゼロ・トラストの導入
近年のデジタル化の進展に伴い、企業の76%が従来のセキュリティアプローチが時代遅れであると認識し、ゼロ・トラストフレームワークへの移行を考えています。ゼロ・トラストは、すべてのリクエストを検証するという原則に基づき、セキュリティを確保します。
Cloudflare Oneの特長
『Cloudflare One』は、複数のセキュリティ機能を統合しており、以下のような具体的な利点を提供します。
- - 安全な接続: リモートで働く従業員がどこからでも企業ネットワークのセキュリティを享受できます。Cloudflare Accessが本人確認を行い、Cloudflare Gatewayがインターネット上の脅威から保護します。
- - ゼロデイ攻撃からの防御: リモートブラウザ分離技術を使用することで、攻撃から従業員のデバイスを守ります。
- - シームレスな統合: OktaやCrowdStrikeといった主要なID管理およびエンドポイント保護プラットフォームと連携し、業務アプリケーションへのアクセスを安全に管理します。
- - 全体監視・管理: グローバルなファイアウォール機能によって、企業はデータフローの全体像を把握し、迅速に脅威を軽減できます。
パートナーとの連携
Cloudflareのパートナー企業からも好評を得ており、VMwareのセキュリティビジネスユニットの代表は、Cloudflareがゼロ・トラストネットワークの実現に寄与することを期待しています。これにより、リモートワーカーを保護し、企業のITインフラを強化することが可能になると考えられています。
顧客の声
実際にCloudflareを使用する企業からも、便利さや安全性が大幅に向上したとの声が上がっています。特に、運用の簡素化や従業員のアクセス管理が容易になったことが評価されています。これにより、企業はリモートワーカーの労働環境を向上させることに成功しています。
Cloudflare Oneは、デジタル庁の新設により期待が高まる日本においても、さまざまな企業に信頼性の高いサービスを提供することを目指しています。大規模ネットワークをバックボーンにしたこのプラットフォームは、地方都市やグローバルなビジネスニーズにも応えることができるため、これからのデジタルトランスフォーメーションを支える重要な要素となることでしょう。
まとめ
Cloudflare Oneの導入により、企業は新たな働き方に対応し、安全かつ効率的な業務を実現できます。デジタル社会の進展に伴って、ネットワークセキュリティの重要性はますます高まっています。Cloudflareはこうしたニーズに応えるため、継続的な技術革新を行っていくことでしょう。