マカオ観光の未来
2025-04-28 17:34:54

マカオ観光は今後どう変わる?政府観光局が語る戦略とは

マカオ観光は今後どう変わる?政府観光局が語る戦略とは



マカオ政府観光局のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長とのインタビューを通じて、今後の日本人観光客誘致に向けた具体的な取り組みや、独自の観光戦略「Tourism+」について詳しく探ります。日本市場の再活性化への情熱が語られたこの対談から、マカオの観光がどのように進化しているのかを見ていきましょう。

日本人観光客の現状と期待



パンデミック以前、マカオは日本からの観光客にとって人気の旅行先であり、香港や中国本土に次いで3位の国際市場として重要な役割を果たしていました。しかし、世界的な渡航制限により、その地位は一時的に下がり、現在では5位に。局長はこの現状を冷静に分析した上で、回復の兆しが見え始めていることを強調しました。

今年の第1四半期には日本人訪問者数が前年同期比で24%増となり、約44,000人に達したという具体的なデータも示し、年間30万人というパンデミック前の水準を取り戻すための努力が続いていると述べました。これにより、日本との深い結びつきを再確認し、今後の観光客誘致に強い意欲を持っていることが明らかになりました。

文化交流の強化と新たな試み



2025年にはマカオが東アジア文化都市に選ばれる予定であり、これを契機に日本との文化交流をさらに促進するための協力プランが発表されました。特に古都・鎌倉市との連携を強化することで、文化的な理解を深めるイベントが計画されています。また、ポップカルチャーを取り入れた新たな試みとして、銀座の旅行代理店にマカオのテーマを掲げた店舗を設けたり、秋葉原でのアニメイベントも行われています。

ロードショーでは「攻殻機動隊」とのコラボレーションによる特別デザインの決済カードが発表され、日本の特撮ヒーロー「仮面ライダー」をテーマにした特別ウイスキーも紹介される予定です。このように、若い世代へ向けた魅力的な企画が多く展開されています。

「Tourism+」戦略の進化



「Tourism+」は、観光業を基盤に文化や食、MICE(会議・研修・イベント)、スポーツ、教育などさまざまな分野と組み合わせて経済全体の活性化を図る戦略です。特に、伝統文化体験や食の魅力を強調したプログラムの開催が期待され、日本の観光客を惹きつける多様なアプローチが進行中です。

また、ユネスコ食文化創造都市との連携を通じて新たな食の魅力を発信し、学生旅行向けにデザインされた教育プログラムも注目を浴びています。これにより、観光の枠を超えた体験を日本人観光客に提供すべく取り組みが続けられています。

次世代へのメッセージ



このインタビューでは、観光業界を目指す若い世代にもアドバイスが寄せられました。局長は新しい技術への意識を持ち、積極的に活用することの重要性を説き、「AIやビッグデータを駆使して顧客体験を向上させることで成長につなげてほしい」と強調しました。また、経験豊富な先輩の指導を受けつつ、顧客一人ひとりのニーズに対して丁寧に応え、オーダーメイドの旅行プランの提供が求められると述べています。

若者を惹きつけるエンターテイメントやトレンド



マカオでは若者世代をターゲットにしたエンターテイメントの強化も進められています。毎週行われるさまざまな音楽イベントには国際的なアーティストが参加し、また多彩な食文化が若者の冒険心を満たします。さらに、人気キャラクターとコラボしたイベントやグッズ販売なども催し、新たな観光客層の開拓に寄与しています。

マカオは今、新しい刺激と魅力にあふれ、若い世代にとって理想的な旅行先へと進化を続けています。

結びのメッセージ



マリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は、日本市場においてのさらなる連携を望むとともに、マカオの新たな魅力を直接体験してもらうことを心待ちにする姿勢を示しました。

これからのマカオ観光に期待が高まる今、日本の観光業界との関係がさらに強化されていくことを願っています。


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会社名
株式会社サウスチャイナエクスプレス
住所
東京都中央区銀座6-13-16銀座ウォールビル7階
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