サムライト、朝日新聞グループとの統合で新会社「4X」設立へ
サムライト株式会社は、2025年10月1日をもって朝日新聞グループに属する3社と統合し、新会社「株式会社4X」(フォーエックス)を設立することを発表しました。この新社名には、クライアント、生活者、社会、そして自社の4者が交わりながら共に価値を創造していくという願いが込められています。
統合の背景と目的
朝日新聞社は、中期経営計画に基づいてグループ経営の推進を進めており、各グループ企業の資産やリソースを最大限に活用するため、これまでの事業ポートフォリオを見直しました。新たに設立される「4X」は、広告制作、デジタルメディア、動画コンテンツ、イベント運営など、さまざまな領域での提供価値を向上させることを目的にしています。
今回の統合には、広告制作を専門とするサムライトをはじめ、ブランディングやメディア編集を強みとする朝日インタラクティブ、デジタル領域での革新を手がける朝日デジタルラボ、イベント運営に強いディーイーシー・マネージメントオフィスが集結します。これは、各社の専門性を融合させ、顧客に対してより一貫したサポートを提供するための戦略です。
新会社「4X」について
新会社「4X」の本社は東京都千代田区神保町に位置し、朝日新聞社の100%出資によって設立されます。資本金は1,000万円で、主な業務内容にはウェブメディアの運営、動画・広告制作、マーケティング支援が含まれます。また、統合後も当初は各社現行のオフィスで業務を継続し、2025年12月には新たに朝日新聞東京本社への移転も計画されています。
今後の展望
今回の統合は、特にデジタル領域への対応を強化することを目指しています。コンテンツマーケティングやデジタルマーケティングにおいて、サムライトが培ってきた知見と、各社の強みを結集することで、より高い付加価値の提供が期待されます。
新会社「4X」では、戦略立案からコンテンツ制作、発信・運用までのオールインワンサポートを行い、企業のマーケティング活動を包括的に支援することに注力します。コンテンツの消費形態がデジタルへと急速にシフトする現代において、顧客のニーズに寄り添いながら、マーケティングとコミュニケーションの新たな形を構築していくことが求められています。
サムライトは、参加する企業各社の強みを活かし、総力を挙げてマーケティングの未来を切り開いていく所存です。今後の展開に大いに期待が寄せられます。日本のマーケティング業界における役割を再定義するこの新たな挑戦を、しっかり観察していきたいと思います。