シンガポールにオープンしたAIイノベーションセンター
2026年4月15日、データセンター受託事業を手掛けるST Telemedia Global Data Centres(STT GDC)とAIインフラを提供するSuperX AI Technology Limited(以下、SuperX)は、シンガポールで「AIイノベーションセンター」を開設したと発表しました。このセンターは、企業がAIをスムーズに導入し、実際の運用へと迅速に移行できる専用の環境を提供します。場所はTai Seng(タイセン)に位置する「STT Singapore 5」です。
AI導入の加速化を支える新たな拠点
最近、STT GDCが実施した調査「Mind the Gap: Bridging the AI Infrastructure Divide」では、アジアの企業がAIを導入する際に基盤インフラが不足していることが明らかになりました。調査には600人を超える企業リーダーが参加し、結果として多くの企業がAI成熟度が「構築段階」にとどまっていることが分かりました。AIイノベーションセンターはこの課題を解決するために設立され、企業に対して即座に利用できるAI運用環境を提供します。
このセンターでは、パイロット導入や実証環境(PoC)、モデルベンチマークといった短期のAIワークロード向けに設計されています。SuperXの最新技術とSTT GDCのデータセンター基盤を組み合わせることで、企業は初期の導入負担やリスクを軽減しながら、AIの活用を進められます。
本センターの特長
- - 次世代コンピュート基盤:最新のNVIDIA Blackwell GPUに直接アクセス可能で、各GPUには192GBのHBM3e VRAMが搭載されています。
- - 高性能アーキテクチャ:Intel Xeon Gold 6767P CPUと400G InfiniBandネットワークにより、素早いデータ処理が可能です。
- - 迅速な導入:専用のユーザーポータルを通じて、標準GPUプランを迅速にプロビジョニングできます。
- - データセキュリティ:すべてのワークロードはシンガポール国内の安全な環境で運用され、各種規制に対するデータ保管要件にも対応しています。
- - パイロットアクセスプログラム:企業顧客に14日間の無償トライアルを提供し、性能や互換性を検証する機会を設けています。
長期的なAI競争力の確立へ
STT GDCシンガポールの責任者であるMingcheng Lim氏は、信頼性と拡張性のあるインフラがAI活用において不可欠であると強調しています。AIイノベーションセンターは、企業が測定可能な投資対効果を実現し、長期的な競争力を築くための基盤として機能します。
SuperXのCTO、Kenny Sng氏も、企業のAI導入においてコストや複雑さの課題解決を目指しており、AIイノベーションセンターがそれを支えることを期待しています。数週間でAIパイロット立ち上げが可能となり、企業は自信を持って本格的な運用に進むことができます。
今後の展開
AIイノベーションセンターは現在、企業や教育機関に向けたサービス提供を開始しており、導入オプションとしては本番利用やハイブリッド型、プライベートAIがあります。また、STT GDCが持つグローバルな拠点網を利用した柔軟なスケーリングにも対応可能です。これにより企業は持続的なイノベーションを実現するためのインフラを検討できるでしょう。
詳細情報や見学予約は、
SuperXの公式サイト または
STT GDCのウェブサイトをご覧ください。