新商品「sonae 備絵」の魅力
東京建物とドリームホールディングスが手掛けた新たな防災グッズ「sonae 備絵」が、アートと防災を巧みに融合させた商品として注目を集めています。この商品は、株式会社ヘラルボニーのアート作品を取り入れ、見た目の美しさと実用性を兼ね備えたデザインが特徴です。
コンセプトと開発背景
「sonae 備絵」のコンセプトは、「日々を彩り、『もしも』に備える。」です。防災グッズというと通常は機能性重視で、無機質なデザインが多いのですが、「sonae 備絵」はインテリアとしても魅力的です。この商品は、衛生に関わる重要なテーマ、特に「トイレ問題」に着目して開発されました。震災や豪雨の際の避難生活で必要となるトイレキットは、さまざまな環境で使えるように工夫されています。
ドリームホールディングスでは、自社の社員が実際に災害を経験した体験談を基に、日常空間に自然に溶け込む防災商品のニーズを的確に捉えています。実用的であることはもちろん、見た目にもこだわったこのアイテムは、普段から生活空間に取り入れやすい設計がなされています。
「Brillia」とのコラボレーション
東京建物のマンションブランド「Brillia」とのコラボレーションにより、ここに新たな文化が生まれました。障がいの見方を変え、新しい価値を創出することを目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」の作家、内山.K氏が今回のプロジェクトに参加し、彼の作品「赤と青の世界の地図」が採用されました。このアート作品は、緻密に描かれた世界観が魅力的で、見る者を引き込む力があります。
アート作品の魅力
内山.K氏の作品は、100種類以上のペンを使用し、その独自の技法で描かれています。ラメペンを使った部分が輝きを放ち、まるで秘密の地図のようです。また、下書きなしで、細胞のように生き物や数字、さらには鬼のモチーフが描かれている点も特異です。その緻密さは思わずため息が出るほどで、普段は控えめながらも作品について語る姿はとても魅力的です。
生活に溶け込む防災意識の向上
「sonae 備絵」は、特別な時だけでなく普段から目にすることで、自然と防災意識が高まるようにデザインされています。公式な調査によると、約77.1%の人々が災害用トイレを備蓄していない現実があります。この事実を受け、アートが飾られた防災グッズとしての提案は、生活の一部として「備えること」を促進するために開発されました。
商品詳細
- - サイズ:330×330×58mm(アート部分294×294mm)
- - 重量:2.8kg
- - 内容物:凝固剤30個、蓄便袋(黒)30枚、備蓄用ウェットティッシュ30枚
- - 使用期限:凝固剤・蓄便袋:製造より15年、ウェットティッシュ:製造より5年
また、スリムモデルも展開されています。サイズは338×338×33mm、内容物は凝固剤10個、蓄便袋10枚、ウェットティッシュ10枚で、軽量で持ち運びやすい仕様です。
まとめ
新しい視点から防災を考える「sonae 備絵」は、アートを通じて日常生活に防災意識を浸透させる素晴らしいアイテムになります。この商品は、ただの防災グッズにとどまらず、日々の暮らしの中でも防災を意識させるきっかけになるでしょう。私たちの生活の中に、いつでも目の前にある美しい防災商品として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?