北海道発の農業DXソリューション「レポサク」がCEATEC AWARD 2024で部門賞受賞!
北海道標津町に本社を置くエゾウィン株式会社が開発した農業用作業支援システム「レポサク」が、2024年10月15日から18日にかけて開催された「CEATEC 2024」にて『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞しました。
CEATEC AWARD 2024は、最先端技術や製品・サービスが集まるCEATEC 2024で展示されたものの中から、イノベーション性、将来性などが特に優れたものを表彰する企画です。本年で14回目を迎え、北海道の企業が受賞するのは今回が初めてとなります。
「レポサク」は、車両に専用端末を挿すだけで、高精度な位置情報を取得し、作業軌跡をリアルタイムに可視化するシステムです。理論値誤差12cmという高い精度を実現し、作業効率の向上や事務作業の負担軽減、さらには人手不足解消にも貢献するとして注目されています。
選評では、農業DXによる課題解決への期待感、導入の容易さ、そして「みちびき」を活用した超高精度な位置情報取得技術などが評価されました。特に、北海道では2040年には人口が半減する場所がほとんどであり、農業従事者の減少が深刻化していることから、人手不足解消への期待が大きいとされています。
「レポサク」が実現する農業DXとは?
「レポサク」は、農業従事者にとっての課題である「見える化」「効率化」「人手不足」の解決を目指して開発されました。従来の農業では、作業進捗や位置情報の把握が困難なケースが多く、効率的な作業計画の策定や人手不足の解消が大きな課題となっていました。
「レポサク」は、これらの課題を解決するために、以下の機能を提供しています。
高精度な位置情報取得: 「みちびき」を活用したCLAS(センチメータ級測位補強サービス)により、理論値誤差12cmの超高精度な位置情報を取得。
リアルタイムな作業軌跡表示: 取得した位置情報に基づき、作業車両の現在地と軌跡をリアルタイムに可視化。
作業効率向上: 作業進捗を可視化することで、無駄な移動を削減し、作業効率を向上。
事務作業の負担軽減: 記録作業の自動化により、事務作業の負担を軽減。
人手不足解消: 作業効率の向上により、少ない人員で効率的な作業が可能になり、人手不足解消に貢献。
「レポサク」は、農業DXを推進する革新的なソリューションとして、今後も注目されることが期待されています。
エゾウィン株式会社について
エゾウィン株式会社は、2019年に北海道標津町で創業した会社です。日本の食糧生産を支えることをミッションとし、農業の自動化・効率化に貢献する技術開発を行っています。「レポサク」以外にも、農業用ドローンやAIを活用した農場管理システムなど、様々な技術開発に取り組んでいます。
近年では、数々の賞を受賞しており、その技術力と革新性が評価されています。
2022年:令和4年度農林水産技術会議会長賞を受賞
2023年:イチBizアワード最優秀賞を受賞
2023年:J-Startup HOKKAIDOに選定
* 2024年:CEATEC AWARD 2024『コ・クリエイション(共創)部門賞』を受賞
エゾウィン株式会社は、今後も農業DXを牽引し、日本の食糧生産の未来を創造していくことが期待されています。