INISOFT、新たな動画字幕生成プラットフォームを発表
動画やライブ配信コンテンツ向けの新しい字幕生成システムが登場します。INISOFT Co.,Ltd.(東京都渋谷区渋谷2-7-14 VORT AOYAMA 401号室)が開発した「INI AI Subtitle agent for VoD」は、2025年11月3日から提供が開始される予定です。これは、同社が培った技術を基に、複数言語に対応したリアルタイム字幕生成を実現するものです。
背景と目的
INISOFTは、これまで「INI Live Streaming Platform」においてショート動画や映像コンテンツにデジタル著作権管理を提供し、韓国エンターテインメント企業との協業により、オンラインコンサートを世界中のファンに配信してきました。昨年からは、AI技術を用いた多言語字幕生成を開始し、特にK-POPファンに向けて多様な言語での字幕提供が行われています。このような成果を受けて、動画コンテンツ向けにも対応した今回の「INI AI Subtitle agent for VoD」が開発されました。
プラットフォームの特長
「INI AI Subtitle agent for VoD」では、以下のような機能が提供されます。
1.
多言語設定:字幕の言語を複数設定でき、現在対応している言語は日本語、韓国語、英語を含む19カ国語です。これにより、グローバルな視聴者に向けた配信が可能となります。
2.
音声トランスクリプション(SPEECH to TEXT):音声を文字に起こすモデルが複数用意されており、ユーザーは最適なモデルを選ぶことができます。
3.
大規模言語モデル(LLM):機械翻訳と併用することで、より自然な翻訳が可能です。文脈に応じた翻訳が求められる場合には、LLMが活躍します。
4.
字幕編集機能:翻訳結果や文字起こし結果を編集できる機能があり、ユーザーのニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
5.
共同作業およびアクセス管理:翻訳作業を複数人で行う場合、アクセス権限を細かく設定することができるため、セキュリティを保ちながらの運営が可能です。
6.
ストレージ管理:クラウド上のストレージを利用して動画を管理し、AWS S3などのストレージを活用できます。
展示会参加
INISOFTは、次回のInter BEE 2025に出展し、「INI AI Subtitle agent for VoD」を搭載した「INI Live Streaming Platform」のデモを行います。視聴者に新しい技術を直接体験してもらう機会を提供します。
以上の情報からもわかるように、INISOFTの「INI AI Subtitle agent for VoD」は、動画配信やライブイベントにおけるコミュニケーションを変革する可能性を秘めています。多言語字幕生成の新たな一歩に、今後の展開にも目が離せません。