ゼウレカとUCサンタクルーズが共同研究、環状ペプチドの膜透過性解析に挑む
環状ペプチドの膜透過性研究が新たな段階へ
株式会社ゼウレカ(東京都港区)は、米国のカリフォルニア大学サンタクルーズ校のLokey研究室と、環状ペプチドの細胞膜透過性に関する共同研究を始めます。この研究は、薬剤の開発における新たな可能性を提示するものであり、医薬品の効果を高めることが期待されます。
共同研究の背景
ザウレカは、2021年に設立された新たな企業で、多くの製薬企業やバイオテクノロジー企業に向けたAI創薬支援サービスやスーパーコンピュータによる計算環境の提供を行っています。今回の共同研究では、UCサンタクルーズのScott Lokey教授を中心とした研究チームが、環状ペプチドの受動的膜透過性に関する豊富なデータを提供し、ゼウレカが独自の中分子の立体配座探索技術を用いることで、膜透過性に影響を与える構造的要因を解明することを目指します。
Lokey研究室の専門性
Scott Lokey教授は、環状ペプチドの膜透過性研究において国際的な評価を受ける第一人者です。彼が率いるLokey研究室は、受動的膜透過性の分野で先駆的な知見を提供しており、様々な膜透過性に関するデータを所有しています。共同研究によって、Lokey研究室の実験技術とゼウレカの計算技術が相互に補完し合い、科学的な信頼性が向上することが期待されます。
研究の具体的なアプローチ
本研究では、Lokey研究室が選定した未発表データを基盤にゼウレカが持つ計算技術を駆使していきます。立体配座探索技術を活用し、化合物が細胞膜を通過して細胞内に到達する能力を解析します。特に、膜透過性は創薬において非常に重要な要素であり、これらのデータが新たな薬剤開発に直結する可能性があります。
環状ペプチドのさらなる可能性
ゼウレカには、環状ペプチドに特化した専門的な知識を持つ人材が揃っています。この共同研究を通じて、環状ペプチド領域での創薬支援を拡大し、今後さらに多くの医療現場での応用が期待されています。ゼウレカは、高度な計算創薬ソリューションおよび大規模な計算環境を提供し、創薬研究の効率化や成功率の向上に貢献し続ける意向です。
まとめ
ゼウレカとUCサンタクルーズの共同研究は、環状ペプチドの膜透過性に関する新たな知見をもたらし、医薬品の開発における道筋を開くことでしょう。多くの創薬企業がこの進展に注目し、新しい治療法の開発につながることが期待されます。今後の成果に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社ゼウレカ
- 住所
- 東京都港区虎ノ門3-2-2 虎ノ門30森ビル9階
- 電話番号
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