主要サッシメーカーが快適な住環境を支援する「快適な住まい情報室」を設立
2025年7月、三協立山、不二サッシ、LIXIL、YKK APの主要サッシメーカーが集まり、住環境の改善と快適な暮らしの情報提供を目的とした新しい情報発信拠点「快適な住まい情報室」を設立することが発表されました。このプログラムは日本サッシ協会の一環として、一般社団法人日本サッシ協会が推進していきます。
背景
近年、世界気象機関(WMO)の報告によれば、2024年は観測記録上最も暑い年になると予測されています。また、2025年には日本全国の各地で35度を超える猛暑日が予想されており、熱中症のリスクが高まっています。実際、熱中症で救急搬送される約4割は住宅内で発生しているとされており、住環境改善の重要性が増しています。
この現状を受けて、日本サッシ協会は、主要なサッシメーカー4社が連携し、中立的な立場から快適な住まいに向けた情報を積極的に発信することを決定しました。
「快適な住まい情報室」の目的
「快適な住まい情報室」の設立目的として、以下の4つの活動が掲げられています。
1.
住環境改善提案: 4社が協力し、窓改修によって得られる健康、快適性、省エネ性のメリットを社会に提案する。
2.
経済損失の推計: 熱中症や睡眠障害がもたらす経済的影響についての調査を実施し、結果を公開する。
3.
消費者向け情報発信: 窓から始まる「お財布にも」「健康にも」「環境にも」優しい暮らしの提案を定期的に行う。
4.
先進的窓リノベ事業の推進: 環境省の「先進的窓リノベ2025事業」を利用した広報活動を展開し、窓リノベの普及を促進する。
これらの活動を通して、消費者が本当に必要とする役立つ情報を提供していくことを目指しています。特に、メディアへの情報提供も重視しており、季節やイベントに応じた住まいに関する情報を発信します。
住環境改善の重要性
現在の気候危機において、私たちの住環境がすぐにでも対応すべき大きな課題となっています。猛暑に対する住環境の改善は、私たちの日々の生活の質を向上させるために不可欠です。そのために、各社が知見を結集し、消費者やメディアへの情報発信を徹底することで、社会全体に良い影響を与えることを期待しています。
日本サッシ協会とは
日本サッシ協会は、1954年に設立され以来、サッシや住宅建材の普及啓発に取り組んできました。開口部建材の製造業、流通業及び関連業の健全な発展を目的としており、国民の住環境向上にも貢献しています。
「快適な住まい情報室」を通じて、これからの住宅建材業界がもたらす新たな価値に期待が寄せられています。今後の活動に注目し、より快適な住環境が実現されることを願います。