兵庫ヤクルト販売の画期的な取り組み
2025年10月15日、兵庫ヤクルト販売株式会社が「2025年度グッドデザイン賞」地域の取り組み・活動部門を受賞した。この受賞は、同社のコミュニティナーシングモデルが地域社会において重要な役割を果たしていることを示しています。このモデルは、ヤクルトレディが日々お届けを通じて地域住民と築き上げた深い信頼関係を活かし、人々の健康をサポートするものです。
ヤクルトレディとコミュニティナースの協働
ヤクルトレディは、地域住民に定期的にヤクルトを届ける中で、心身の健康状態を見守ります。彼女たちは、住民の些細な変化も見逃さず、地域のニーズを感じ取る力を持っています。一方で、コミュニティナースは、専門的な看護の知識を持ち、地域の健康状態を維持するための活動を行っています。この二つの役割が組み合わさることで、より良い地域社会の構築が進められています。
この取り組みは、2024年11月から株式会社CNCと連携して進行中であり、地域の医療機関や行政と手を組むことで、孤独を感じているシニアや地域住民を支援することを目指しています。コミュニティナースの概念は、日常的に生じる健康の問題を、地域の中で対処しようとする者の集まりです。住民と共に「毎日の嬉しい・楽しい」を創出し、健康な生活を実現するための活動を行っています。
審査員からの評価
審査員は、ヤクルトレディとコミュニティナースが協働するモデルを非常に高く評価しました。特に、地域の見守りが十分でない現状で、民間企業と専門職が連携し、地域の健康を維持する仕組みを構築している点が称賛されました。この取り組みは、今後さらに多様な業態へ拡大する可能性があり、他の地域でも実施されることが期待されています。これにより得られる知見や必要な仕組みが、広く社会に浸透していくことを願っています。
グッドデザイン賞について
「グッドデザイン賞」は、日本で唯一の総合的なデザイン評価運動で、1957年に創設されました。美しさだけでなく、地域社会や産業の発展を促進するデザインを広く認知させることを目的としています。日常生活に役立つデザインの重要性が増す中で、兵庫ヤクルト販売のように地域密着型の取り組みが評価されることは、他の企業や団体にも大きな示唆を与えています。
兵庫ヤクルトの歴史と理念
兵庫ヤクルトは1956年、医学博士の代田稔によって創立されました。「一日でも早く、一人でも多くの方に健康になっていただく」という理念のもと、地域密着型の活動をしています。健康を支えるため、地域を最重視し、その期待に応えられる会社を目指しています。"地域から一番大切にしたい会社"と称されるよう、安心して暮らせる環境づくりに全力を注いでいます。