DMM.comがDatadogを利用した運用基盤の強化
DMM.comは、クラウドアプリケーションとインフラストラクチャの可視化領域で強みを持つDatadogを採用し、自社の動画配信サービス『DMM TV』の運用基盤を大きく進化させています。これは、同社が中核事業の一環として2022年に立ち上げたもので、以前のオンプレミス環境からGoogle CloudとGoogle Kubernetes Engine(GKE)へと移行する際に、アジャイル開発と安定した稼働を実現するための重要なステップでした。
DMM.comは、1998年の設立以来、合計で60以上の事業を展開する総合サービスサイトです。会員数は2025年2月時点で5146万人を数え、注目のサービスの一つがDMM TVです。このサービスの運用において、同社はDatadogの各種機能を活用し、システム全体の状況を把握可能な環境を整えています。
Datadog導入の背景と効果
DMM.com의メディア基盤開発部SREチームリーダー、菅野滉介氏によれば、Datadogは『DMM TV』のシステムの可視化を促進し、障害の早期検知を可能にする役割を果たしています。これにより、アジャイル開発が進み、安定した視聴体験を提供することができています。
DMM.comには約160名の担当者がDatadogプラットフォームを利用しており、各チームが監視データを連携させ、システム全体をエンドツーエンドで監視しています。これにより、CPUを含む820コアという大規模なクラウド基盤での運用が実現し、新しいサービスモジュールの導入による影響やシステム負荷の増大を即座に把握することが可能になりました。
効率的な運用と日常的な監視
日々の運用においては、APM(Application Performance Monitoring)とRUM(Real User Monitoring)が役立っています。これにより、エラー数や異常値などのデータを2~3日の単位で確認することで、短期的な変化を見逃すことがありません。DMM.comメディア基盤開発部の片岡歩夢氏は、専用のダッシュボードを利用してさまざまな指標をチェックし、運用の効率を向上させています。ダッシュボードを用いることで、確認にかかる時間を半減させることができました。
Datadogの進化とDMM.comの未来
今後、DMM.comではDatadogのさまざまな機能をさらに活用し, AIを取り入れた可視化のさらなる強化を目指すとしています。特に、DatadogのAIアシスタントである『Bits AI』を用いた異常検知や根本原因の推定、解決策の提案など、今以上に効率的な運用を目指しています。
DMM.comの菅野氏は、今後の展望についても期待を寄せています。「Datadogのナレッジを積み重ね、AIを活用して運用の品質を向上させていきたい」と語っています。
Datadog Japanの守屋賢一氏もDMM.comとの連携を強調し、「全体の状態を把握する運用基盤を提供し、クライアントのビジネス成長を支援していく」と述べました。
Datadogの特徴
Datadogは、AIを駆使したオブザーバビリティとセキュリティプラットフォームを提供し、インフラストラクチャのモニタリングからアプリケーションパフォーマンスの管理、ログ管理までを包括的にカバーしています。これにより、企業はデジタルトランスフォーメーションを推進し、様々な業界において効率的な運用を実現しています。
DMM.comとDatadogの協力により、多くの利用者に安定したサービスを届ける運用が行われていますし、今後のさらなるシナジーが期待されています。