三浦工業の「紙ンバックプロジェクト」とは
2025年10月17日、愛媛県の松山に本社を置く三浦工業株式会社と今治市に本社を持つ第一印刷株式会社がタッグを組み、特別支援学校の生徒を対象にしたユニークなイベントを実施しました。これが「紙ンバックプロジェクト」と呼ばれる取り組みの一環であり、循環型社会の実現を目指した重要な活動です。
特別支援学校生徒の職場見学
今回の見学会には、愛媛県立しげのぶ特別支援学校から代表生徒3名が参加しました。彼らは、三浦工業内での紙リサイクル作業に挑戦し、実際にそのプロセスを学ぶ機会を得ました。プロジェクトでは、以下のような二つの部に分かれて実施されました。
第1部:紙リサイクル作業体験
この部では、まず学校内で集められた古紙を仕分ける作業からスタート。生徒たちは、乾式オフィス製紙機「PaperLab」を使って紙づくりを体験しました。初めて触れる機械とその仕組みへの興味でいっぱいの彼らは、真剣な表情で取り組んでいました。
さらに、紙のリサイクルの仕組みについて映像を通じて理解を深め、再生された紙に実際に触れることで、その価値を実感しました。また、印刷や製本の工程を見学することで、リサイクルが完成するまでの流れを学びました。
第2部:アートコンテストの作品鑑賞
続いて行われた第2部では、「第3回えひめの障がい者アートほっと・ハート・アートコンテスト」の作品を観賞しました。このアートイベントは、補助的なアプローチを通じて芸術の世界でも主体的な活動が展開されることを目的としており、今回の体験と相まって、生徒たちにとって多角的な学びの場となりました。
持続可能な社会の実現に向けた取り組み
三浦工業と第一印刷は、持続可能な開発目標「SDGs」の達成に向けた社会貢献を強く意識しており、「紙ンバックプロジェクト」を推進しています。アップサイクルを通じて紙に再び命を吹き込むこのプロジェクトは、地域共生や循環型社会の実現を目指しています。
「カミンバック」というユニークな名称は、紙が戻る(紙バック)ことと、再び生まれ変わる(Come back)という意味を掛け合わせており、プロジェクトの目的を象徴しています。
まとめ
参加した生徒たちにとって、紙リサイクルの現場を体験することは、新しい学びの機会となり、持続可能な社会に貢献する意識を育む良いきっかけとなったことでしょう。今後も三浦工業の取り組みは、業界に留まらず、地域全体に広がりを持たせることが期待されています。