滋賀県近江八幡市で始まる母子手帳アプリ『母子モ』の新たな取り組み

母子手帳アプリ『母子モ』が滋賀県近江八幡市で始動

滋賀県近江八幡市では、母子手帳アプリ『母子モ』を新たに導入し、地域の子育てを支える取り組みを開始します。これにより、12月2日から「母子手帳アプリはちっこ」として提供され、妊産婦や子どもたちの健康管理を効率化します。

近江八幡市は「子どもは地域の宝、みんなで見守り育てよう！」という理念のもと、地域全体で子どもたちの成長を支える環境を整えています。『母子モ』は、日本国内660以上の自治体で導入されており、デジタル化が進む現代社会において、今後は令和8年度からの電子版母子健康手帳の原則化に向けた先駆けとなることが期待されています。

このアプリでは、妊娠中の体調や子どもの発達に関する情報をスマートフォンやPCで簡単に管理できます。さらに、クラウド上にデータを保存するため、災害時のバックアップや、転居時にもスムーズに利用を続けることができるのが特長です。地域に特化した育児情報を提供することで、子育てをサポートします。

近江八幡市の育児支援プログラム

近江八幡市では、妊娠期のカップル向けの「コペアクラス」を通じて、育児に関する基盤づくりをサポートします。このクラスでは、夫婦が互いに協力するための場を提供し、家庭としての絆を深めることを目的としています。

また、児童養護施設での短期間の養育・保護を提供するショートステイ事業や、多胎児世帯への支援を行う多胎児家庭育児支援事業など、様々な取り組みがあります。これらの施策は、安心して子どもを育てられる環境の整備に寄与しており、市民から高い評価を得ています。さらに、産後ケア事業を利用する際の交通費助成制度も実施し、経済的な負担を軽減しています。

『母子モ』の主な機能と利便性

新たに導入される『母子手帳アプリはちっこ』は、妊産婦や子どもに関するさまざまなデータを収集・管理することを目的としています。アプリには、以下のような機能があります：

- 妊娠・育児情報の提供：妊娠の週数に合わせたアドバイスや育児に役立つ動画、地域施設の案内など。
- 健康データ管理：妊娠中の体調記録や子どもの成長データをグラフ化し、視覚的に把握できます。
- 予防接種管理：自動で接種予定を表示し、接種の実績も記録します。
- 育児日記機能：子どもの成長の記録を写真と共に残すことができ、家族との情報共有もスムーズに行えます。

緊急時には、重要な情報をすぐに届けるシステムも整っています。これにより、子育てに直面する不安を軽減し、安心して育児を続ける環境を提供します。

地域密着型で育児を支える

近江八幡市長の小西理市長は、子供医療費無償化などの施策を進めており、『母子手帳アプリはちっこ』が子育て家庭にとっての実用的なツールとなることを期待しています。「このアプリを活用して、日々の子育てをより便利に、より快適にしていただきたい」と願っています。

このように、滋賀県近江八幡市での『母子モ』導入は、地域と子育て世帯の新たなパートナーシップを築く重要な第一歩です。子育てのしやすさを追求することで、未来の子どもたちにとって明るい社会を創造します。