大分県国東市の組織改革: 中島篤がフラット型組織への道を切り拓く
2023年5月28日、大分県国東市において、組織人事コンサルタントである中島篤氏が実施した「組織づくりアドバイザー」としての活動成果報告会が行われました。株式会社CAQNALの代表取締役を務める中島氏は、地方創生と効率的な組織運営を目指して、地域の特性を活かしたアドバイスを実施してきました。
プロジェクトの背景
国東市は過去に4つの町が合併して誕生しましたが、合併後も縦割りのヒエラルキー型組織が残っていました。このため、事務作業の漏れや重複が発生し、業務の非効率が問題とされていました。こうした課題に対して、中島氏は実績と知識をもとに、組織の階層を減らしフラットな構造への移行を提言。
組織改革の具体的な内容
このプロジェクトでは、以下のような改革が進められました:
- - 係の統合: 小規模な係同士を統合し、業務の重複を排除。
- - リーダー職の導入: 統合後の業務を効果的に管理・運営するためのリーダー職を設け、意思決定のスピードを向上。
- - フラット型組織への変更: 階層が少ない構造にすることで、各職員の能力を最大限に活用する。
これにより、組織内の情報共有がスムーズとなり、意思決定の過程も短縮される結果が期待されています。
プロジェクトの成果
中島氏が強調したのは、リーダー配置の効果です。以下の点が特に重要視されています:
- - 主幹級や課長補佐級の職員を最適に配置
- - 職階に応じた職務の割り当て
- - 組織のフラット化がもたらす個々の能力の最大活用
これにより、グループ内のコミュニケーションも向上し、職員間の連携が強化されました。
中島篤のコメント
「国東市は、市町村合併以降、年齢構成ピラミッドが歪んでおり、若年層の採用も抑制されています。業務の多様化や効率化、シニア層の適切な配置が重要であると感じています。今後もマネジメント研修を通じて、さらなる行政改革を支援していきたいと考えています」と中島氏は述べています。
株式会社CAQNALについて
CAQNALは「人のチカラで『場』を興す」というミッションの下、各種組織に対して多角的な支援を行っています。大手企業から地方自治体まで幅広く、組織人事や業務効率化の分野で実績が豊富です。
現場での豊富な経験と知識を基に、クライアントとともに問題解決に取り組む姿勢が評価されています。たとえば、企業や行政への伴走支援を実施し、提供したノウハウが実務に定着するまでしっかりとサポートします。
今後の展望
中島氏は、国東市の組織改革の経験を活かし、他の地域でも地方創生や効率化のアプローチを展開していく意欲を示しています。ますます重要となる「人材の活用」と「効率的な組織づくり」に期待が寄せられます。