新たな可能性を探る『SBIVC Trade presents AFTER PARTY』
2024年8月28日から29日にかけて開催された『SBIVC Trade presents AFTER PARTY』は、WebX2024のサイドイベントとして、業界のキーパーソンが集まる貴重な機会となりました。主催者の株式会社DeFimans、SBI VCトレード株式会社、Hedera Hashgraphの3社が協力し、トークン化やステーブルコインといったWeb3の最新テーマについて活発な議論を繰り広げました。参加者は、当初の予定を大きく上回る応募の中から350名に絞られ、暗号資産やWeb3に関心の高い多様な背景を持った人々が集いました。
イベントの概要と印象
イベントのオープニングでは、SBI VC Tradeの近藤智彦社長、Hederaのミアン サミ氏、DeFimansの佐藤太思氏が乾杯の挨拶を行い、参加者とともにこの特別な夜を祝いました。その後、RWA(リアルワールドアセット)やステーブルコインなどのWeb3関連テーマについて、各業界の専門家によるスピーチセッションが行われました。国内外から集まったパネリスト達はそれぞれの立場から見たRWAの可能性と課題について意見を交わしました。
Hederaの基調講演
イベント初日の目玉ともいえるのが、Hedera Japan Adviserであるミアン サミ氏による基調講演です。彼は原物資産(RWA)の最適なトークン化方法についての詳細な情報を提供し、参加者の関心を引きつけました。
Hederaは、公開分散型台帳であるハッシュグラフ技術に基づくブロックチェーンであり、高速かつ低コストで取引が可能です。運営はグーグルやIBMといった名だたる企業の協力によって保証されており、その信頼性は高く評価されています。
パネルディスカッションでの見解
続いて行われたパネルディスカッション「RWAが暗号資産市場や金融資産市場に与える影響」では、複数の専門家が集まり、RWAトークンの可能性や課題について具体的な意見を述べました。ファシリテーターを務めた加藤宏幸氏が進行し、各スピーカーがRWAの意義や投資機会の民主化について討論しました。
投資の民主化と透明性
RWAトークンは、従来の高額資産はなかなか取引できなかった個人投資家に新たなチャンスを提供します。特に不動産や美術品など、通常の金融商品と比較しても手に入れやすく、透明性を持たせるブロックチェーン技術の活用により、より多くの資本の流入が期待されます。
一方で、日本の法律における「第三者対抗要件」により、個人情報の扱いや取引の透明性に課題があることも指摘されました。今後は、ブロックチェーン技術に基づいた新たな仕組みの構築が求められています。
ステーブルコインに関する議論
第二部のディスカッションでは、日本のステーブルコインの現状についても言及されました。参加者は、個人確認やマネーロンダリング防止策の重要性を強調しつつ、より多くの金融機関がステーブルコイン市場に参入することが必要だとの意見を交わしました。
特に小田氏は、改正資金決済法によって日本円担保型のステーブルコインの法律整備が進んでいる点に注目し、これが産業全体に新たなビジネスチャンスをもたらす可能性を示唆しました。
イベントを通じたネットワーキングの重要性
このイベントは、業界のトッププレーヤーが集まる中で、新たなネットワーキングの場としても機能しました。多くの参加者から「非常に有意義な時間だった」との声が寄せられ、多様な議論や交流を通じて自らの知識を広める貴重なチャンスとなりました。今後もDeFimansは、Web3業界の発展に寄与すべく、このようなコラボレーションイベントを増やしていくでしょう。
このイベントに参加した皆さんは、まさに次世代の金融システムを作り出すための一歩を踏み出したと感じたことでしょう。