クリニカルパス進化
2025-12-25 12:06:09

医療の新時代を切り開く!済生会中央病院とデータ分析で進化するクリニカルパス

データ革命に挑む済生会中央病院



東京都港区に位置する済生会中央病院は、なしとに全国有数の高度急性期病院として知られ、その医療活動は常に進化を遂げています。本院では、株式会社医用工学研究所(MEI)が提供する医療用データウェアハウス『CLISTA!』を活用し、クリニカルパスの運用とその分析の在り方を革新しつつあります。

クリニカルパスの重要性



クリニカルパスは患者に対して行う医療の流れを可視化し、より良い医療を提供するための重要なツールです。しかし、パスの適用率や医療の成果を計算するためには多くの手間と専門知識が必要であり、データ分析を担当できる人材が不足していることが大きな課題でした。この状況を打破すべく、済生会中央病院はMEIとの協力を強化し、デジタル技術を駆使してデータの利用を最適化することに注力しました。

CLISTA!の導入とその効果



済生会中央病院では2014年から『CLISTA!』を導入し、クリニカルパス分析に取り組み始めました。そして2024年度からは本格的にデジタイゼーションの進行を図り、パス適用率やアウトカム記入率の自動計算、バリアンス分析、出来高比較など、さまざまな指標をもとにクリニカルパスの可視化を実現しています。この結果、院内でのデータを基にした定期報告や課題抽出が可能となり、パス運用が自動化され、院内の質改善が進みました。

新たなスコアリング手法の導入



そして2025年度には、済生会中央病院のパス分析チームが中心となって、パスの品質を定量化する新たな手法として「スコアリング」を開発しました。この手法では、在院日数やDPC期間差、アウトカムの達成率など、複数の指標をスコア化し、改善が必要なパスを特定できるようになりました。MEIのサポートを受けながら、この新しい取り組みが学術集会で発表され、参加者の注目を集めています。

医療改善の展望



済生会中央病院では、今後もデータに基づく医療の質向上に注力し、新たなクリニカルパスの改訂や新設を進める計画です。MEIも引き続きサポートを行い、医療機関がデータを有効に活用できるよう、協力関係を深めていく方針です。

クリニカルパス委員会の再活性化



クリニカルパスを推進している医師の勝山詠理氏は、「当初、パス委員会はうまく機能していなかったが、CLISTA!の導入によって情報がより迅速で正確に可視化され、委員会が再活性化した」とその意義を語ります。このデータが病院全体の質改善を加速させる一助となっていることは確かです。

学術発表の動画視聴



尚、この発表内容はWEB上で公開されています。興味のある方は、以下の登録フォームから視聴URLを取得できます。

視聴登録フォーム

概要



済生会中央病院は1915年に開設され、523床の医療施設を持ち、様々な認定を取得している信頼の医療機関です。MEIも2004年からの歴史を持ち、医療データのプラットフォームを提供しています。

このように、済生会中央病院とMEIの先進的な取り組みは、今後の医療サービスのあり方を大いに変える可能性を秘めています。さらに、医療の質向上を目指すこの協働が、他の医療機関にも良い刺激を与えることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社 医用工学研究所
住所
三重県津市栄町3丁目141番地1モアビル6階
電話番号
059-221-5311

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