バングラデシュのAIUB大学とVENTURASが新たにMOUを締結
バングラデシュの有力な教育機関、American International University-Bangladesh(AIUB)と株式会社VENTURAS(ベンチュラス)は、2025年2月25日、日本向けのITエンジニア人材送り出しに関する基本合意書(MOU)を締結しました。この提携は、両者の過去7年間にわたるパートナーシップをさらに強化し、バングラデシュの優れたIT人材を日本の企業に紹介することを目指しています。
AIUB大学の存在意義
AIUBは1994年に設立され、コンピュータサイエンス(CSE)や電気電子工学(EEE)の分野で非常に高い評価を受けている、バングラデシュ国内のトップ私立大学です。現在、学生数は約13,000人にのぼり、卒業生はGoogleやMeta(旧Facebook)をはじめとする世界的な企業で活躍しています。このような背景から、AIUBは優秀なIT人材を多数輩出する大学として知られており、日本企業にとって非常に重要なエンジニア供給源となっています。
MOU締結の背景
現在の日本のIT業界ではAI、データサイエンス、ソフトウェア開発、電子工学といった多くの分野で深刻なエンジニア不足が続いています。特に即戦力となるグローバル人材を求める日本企業にとって、国際的な人材採用戦略が欠かせません。一方、バングラデシュは若年層が多く、特にIT教育の質が高いことから、優れた人材を輩出しています。今回のMOUにより、VENTURASはAIUBと協力し、専門的なエンジニアを日本の市場に送り出す取り組みをさらに加速させることになります。
MOUの取り組み内容
このMOUに基づき、VENTURASとAIUBは以下のような具体的な取り組みを推進します。
1.
人材育成支援
AIUBの学生や卒業生向けに日本語やビジネス文化の研修を行い、日本企業で必要とされるスキルの向上を図ります。
2.
採用プロセスの円滑化
日本企業とAIUBの優秀な学生との効率的なマッチングを実現し、企業ニーズに応じた採用支援を行います。
3.
就業・定着サポート
日本での労働ビザ取得や在留資格取得のための支援を提供し、職場環境にスムーズに適応できるようなサポートを行います。
これにより、より多くの日本企業が国際的に活躍できる優秀なエンジニアを確保できると同時に、バングラデシュの人材は日本においてキャリアを築く機会を得ることができるのです。
未来の展望
MOUの締結を経て、VENTURASとAIUBの協力関係は、より持続可能で効果的な人材育成とマッチングを目指していくでしょう。日本企業が求める高スキルなエンジニアの供給が進むことで、両国の経済のさらなる発展が期待されます。
AIUBの代表やVENTURASの社長である上田代里子氏は、今後の期待を寄せています。バングラデシュと日本の双方にとって、国際的な人材ネットワークを構築する重要なステップとして、この取り組みが評価されています。
今後数年間、両者の連携がどのような成果を生むかが注目です。