足立区の調剤薬局が新たなサービス開発へ
東京都足立区に本社を構える株式会社薬zaikoは、在宅医療における効率化を図る新事業を発表しました。これは、東京都が支援する第二創業支援事業「ツギノツギ」の第1期に採択されたことに基づくものです。この取り組みは、薬剤師が直面する業務負荷を軽減し、より質の高いサービスを提供することを目的としています。
在宅医療の現状と課題
高齢化が進む日本では、在宅医療のニーズが急増していますが、その一方で薬局が抱える課題は少なくありません。薬剤師が患者宅を訪れ、服薬指導や多職種連携を行う中で、業務の負担が増大しているためです。日本保険薬局協会の調査によると、個人宅への訪問業務にかかる時間は平均約98分で、外来業務の約8倍。その結果、業務の効率性が損なわれ、収益が人件費を下回るケースも多々あります。
薬zaikoは、足立区において在宅医療に注力してきたものの、業務の増加から慢性的な時間不足に直面しています。特に、情報管理が煩雑で、業務が属人化したり非効率化したりするケースが多いことが課題視されています。また、近年の医薬品供給不安により、在庫管理にも多くの時間が必要とされているのが実情です。
新たなオペレーティングシステムの開発
こうした現状を打破するため、薬zaikoは新たな在宅医療オペレーティングシステムの開発に着手しました。このシステムは、訪問スケジュールを自動化し、情報共有を一元化することで、業務の効率化を図ります。薬剤師は、対物業務から解放され、対人業務に専念できる環境を整えることが目指されています。
ツギノツギプログラムの意義
「ツギノツギ」は、地域経済の発展を目的とした東京都の支援プログラムであり、既存事業を基に新規事業の立ち上げを目指す中小企業が対象です。薬zaikoは、外部の専門家からの支援を得ながら、技術的な hurdlesを乗り越え、システム開発を実行します。これにより、地域医療の質向上が期待されています。
代表の想い
代表取締役の海老沼徹氏は、患者が医療的に必要なタイミングで薬を届けられなかった経験から、「時間」の重要性を強く認識しています。地域に根差す企業として、この課題を解決するために気を引き締めて取り組むことが必要だと語ります。専門家による伴走支援や、採択企業同士のネットワークを活用し、全国の薬局で役立つサービスを提供することを目指しています。
会社概要
- - 社名: 株式会社薬zaiko
- - 所在地: 東京都足立区中央本町1-19-21
- - 代表取締役: 海老沼 徹
- - 設立日: 2021年2月16日
- - 事業内容: 調剤薬局業務、医療情報提供サービス
- - URL: 薬zaiko公式サイト
この新たな取り組みが薬剤師の業務効率化に寄与し、高齢者医療を支える重要な一歩となることが期待されています。