ドルトン東京学園が新たに環境配慮型STEAM校舎を増築

ドルトン東京学園は、環境配慮を重視した新しいSTEAM校舎の増築計画を発表しました。この新しい校舎は、持続可能な社会に向けた学びを提供するために設計されています。校舎は、国土交通省が実施するサステナブル建築物等先導事業に選定され、省CO2を実現するための先導的なプロジェクトとして位置づけられています。

増築されるSTEAM校舎は、学びをサポートする多様なスペースで構成されています。1階には「クラフト・ラボラトリー」、3階には「サイエンス・ラボラトリー」が設置され、中間階の2階には「ライブラリー」が配置される予定です。これにより、学びの設計や探究、発表が効果的にサポートされ、学生たちはさまざまな分野を横断的に学ぶことができるようになります。各階の中心部には「クラフトセンター」「ライブラリーホール」「サイエンスセンター」が設けられ、協働や共創が可能な環境が整えられます。このような透明性の高い設計によって、学生たちは常に新しいアイデアと刺激を受け、クリエイティブな学びを深めることができます。

特に注目すべきは、この増築計画がただの学びの場だけでなく、環境学習の場としても大きな役割を果たすことです。パッシブシステムを利用することで、自然エネルギーを活用し、省エネルギー性能にも優れた施設として設計されています。このアプローチは、生徒たちが持続可能な社会を考えるきっかけになるでしょう。

実際の学習環境評価ツールも開発されており、このツールは新旧を問わずさまざまな学校に応用可能です。これにより、日本全体の学校建築物の環境性能が向上すると期待されています。

この新しいSTEAM校舎について、ドルトン東京学園のSTEAMアドバイザーである中島さち子さんは、「このSTEAM校舎は非常に魅力的で、内部でアートやサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学が融合する動的な空間になるでしょう」とコメント。生徒たちが未来社会を考えながら、豊かな学びを深められる実験的な場を提供できると期待を寄せています。

ドルトン東京学園は、2019年に開校し、学習者中心の教育法「ドルトンプラン」を実践しています。オンライン授業や課題提出システムを導入し、コロナ禍でも生徒たちの学びが止まらないよう工夫がなされています。今後もますます進化する教育環境に注目です。