コーヒーショップ「SAMAA_」が東京・三軒茶屋にオープン
東京都・三軒茶屋に新たなコーヒーショップ「SAMAA_(サマア)」が誕生します。オープン日である2025年10月1日は国際コーヒーの日。この店は築70年以上の長屋を再利用した、デリシャスネスとサステナビリティを併せ持つ革新的なカフェとして注目を集めています。
コンセプト「美しい未来をつくる」
「SAMAA_」は、一杯のコーヒーが未来を形作るという信念からスタートしました。デリシャスネスとサステナビリティ、両方を実現することは簡単ではありませんが、この店では実験的なアプローチでそれを目指します。コーヒーだけでなく、食材、空間、そして人との関係すべてを一つの循環として捉え、訪れる人々に新しい選択肢を提供します。
コーヒーとフードメニュー
店内では、コーヒー監修を手がける“抽出家”藤岡響が提案するコーヒーメニューを堪能できます。多様な抽出方法を用いて、コーヒー豆本来の風味を引き出すこれらのドリンクは、特に注目に値します。日本の文化とインドネシアの伝統が交差するメニューには、インドネシアの伝統飲料「ジャムウ」をアレンジしたものや、「étéco bread」が開発したオリジナルベーグルも揃います。
ドリンクメニューの特徴
- - オリジナルブレンドコーヒー: ハンドドリップで提供されるオリジナルブレンドは、660円からの価格で様々なスタイルが楽しめます。
- - スーパーミルクブリュー: 石臼抽出と超音波ミキサーを使った、コーヒーとミルクが一体化した飲み物で、1,320円です。
- - ジャムウ: ターメリックや生姜を使った健康志向のドリンク。
フードメニューでは、ベーグルとオープンサンドイッチが人気です。それぞれ異なる材料や製法にこだわり、日常の中に小さな幸せを届けることを目指しています。特に、手間を惜しまない製法で作られたベーグルは、480〜704円で多彩な種類が揃っています。
地域と環境への配慮
「SAMAA_」では、サステナビリティの理念が色濃く反映されています。使用される素材から家具まで、すべてに配慮がなされています。例えば、店内の家具は再生素材やアップサイクルされたものを使用し、全体的に循環型のデザインが施されています。また、使用済みのコーヒー豆は、ブリケット燃料として再利用し、生ゴミもコンポスト化して地域の農地に還元します。
店舗の設計と雰囲気
築70年の長屋を活かした設計は、STUDIO DIG.によるもので、地域の素材にも配慮したものです。ロングカウンターが設置された店内は、ゲストとスタッフ、さらには文化や価値観が交差する“開かれた実験場”としての姿を強く打ち出しています。
ブランドのビジョンと展望
SAMAA_は、ファウンダー村上雄一の経験と、インドネシア人ファウンダーエドガー・ホンゴーとの共創によって生まれました。今後は、東京だけでなく、バリ島やジャカルタまで展開を予定しているとのこと。さらなる成長とともに、食と空間、人との関係性を問い直すブランドとして、多くの人々に愛される場所へと進化していくでしょう。
このように、「SAMAA_」はただのコーヒーショップを超え、食文化とサステナビリティを融合させた新たな体験を提供します。そのオープンが待ち遠しいですね。