食と防災の連携を推進!「ポケマルチャレンジャーアワード2024」受賞者を発表 - 地域の課題解決に挑む生産者を表彰
生産者と消費者を繋ぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する株式会社雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、証券コード:5616)は、2024年7月5日、社会課題解決に挑戦する生産者を表彰する「ポケマルチャレンジャーアワード2024」の受賞者を発表しました。
3回目の開催となる今回は、「食と防災」をテーマに、8県の生産者が受賞。災害への備え、地域活性化への貢献、そして食の安定供給という重要な課題に対して、独自の取り組みを行っている生産者を称えました。
災害に強い農業への取り組みが評価された「食と防災」部門
「食と防災」部門では、能登半島地震などの災害経験を踏まえ、地域社会の復興や食の安定供給に貢献する取り組みを行っている生産者が受賞しました。
東井保さん|東井栗園(石川県鳳珠郡穴水町)
能登半島地震で被災した東井栗園では、発災前から家族間でタスクを分散させていたことが功を奏しました。栗の生産、観光事業、EC販売など、それぞれの得意分野を生かした分業体制が、家業の持続可能性に繋がっています。さらに、地域住民と協力して「穴水町甲復興団」を立ち上げ、炊き出しやカフェ運営、チャリティマルシェなど、地域コミュニティの再生にも尽力しています。
橋本 純さん | 友栄水産(三重県度会郡南伊勢町)
真鯛の廃棄部位を活用した加工品開発に取り組む友栄水産。従来廃棄されていた骨や頭を有効活用することで、可食部を約60%に増やし、資源の有効活用、自給率の向上に貢献しています。さらに、常温保存可能なレトルト加工を施すことで、災害時の炊き出しにも役立ち、防災食としての可能性も広げています。
松川和則さん | 松川果樹園(熊本県宇城市)
熊本地震の経験から、被災者のニーズの変化を学び、栄養価の高い柑橘類を被災地に提供した松川果樹園。今後は、災害時に役立つジュースなどの加工品開発にも着手し、被災者支援の取り組みを強化していく予定です。
後 竜佑さん | うしろ農園(兵庫県洲本市)
平常時から燃料や飲料水を備蓄し、災害に強い倉庫を建設するなど、万全の防災対策を講じているうしろ農園。「ポケマル炊き出し支援プロジェクト」を通して玉ねぎを被災地に提供したほか、地域の情報収集にも積極的に取り組み、リスク軽減に努めています。
消費者との繋がりを深める「自由テーマ」部門
「自由テーマ」部門では、消費者との交流、伝統的な農法の継承、地域農業の教育・普及活動など、独自の取り組みを行っている生産者が表彰されました。
薄羽哲哉さん | 薄羽養鶏場(栃木県芳賀郡益子町)
鶏卵の生産コスト上昇と販売価格の低迷という課題に対し、消費者に生産工程や課題を伝える「コッコ通信」を販売している薄羽養鶏場。消費者の理解を深め、鶏卵の地位向上を目指しています。
小川浩康さん | 渥美半島とまとランド(愛知県田原市)
物流業界の課題解決に貢献するため、全国のトラックドライバーに感謝の言葉を届ける取り組みを行っている渥美半島とまとランド。SNSを通じたメッセージ募集や、運送会社への感謝状贈呈など、ドライバーの仕事への誇りを高め、生産者と消費者を繋ぐ物流の重要性を訴えています。
富永邦彦さん | 株式会社邦美丸(岡山県玉野市)
持続可能な漁業を目指し、完全受注制の漁「受注漁」を確立した株式会社邦美丸。地域全体で受注漁の仕組みを構築し、低・未利用魚の活用による地域おこしや漁師の収入安定を目指しています。さらに、他の自治体への「玉野モデル」の発信も目指し、日本の地方創生に貢献しています。
松下幸平さん | Wealthy Time(岩手県久慈市)
これまで廃棄されていた菌床しいたけの軸を活用した「椎茸ガリリン」を開発、販売しているWealthy Time。しいたけの新たな価値を生み出し、道の駅やECサイトでの販売、メディア露出などを通して、注目を集めています。
社会課題の解決に貢献する「ポケマルチャレンジャーアワード」
「ポケマルチャレンジャーアワード」は、生産者が直面する課題とその解決に向けた取り組みを広く知らしめ、消費者の理解と共感を深めることを目的としています。
株式会社雨風太陽は、今後も「都市と地方をかきまぜる」というミッションのもと、生産者と消費者を繋ぐプラットフォームとして、社会課題解決に貢献する活動を続けていきます。
参考情報
ポケットマルシェ:https://poke-m.com/
株式会社雨風太陽:https://ame-kaze-taiyo.jp/