どこでも手軽に作れるカームダウンスペース
感覚過敏研究所を運営する株式会社クリスタルロードは、感覚過敏やパニック障害など環境刺激に敏感な方々が、外部刺激を和らげて心身を落ち着かせるためのカームダウンスペースの普及と企画に取り組んでいます。
この度、手軽に用意できるカームダウンスペースの1つとして、多目的な個室型テントの取り扱いを開始しました。
ワンタッチで広がる個室テント
この個室テントは、どこでもワンタッチで広げることができ、感覚過敏やパニック障害などの方が環境刺激に疲れたり体調不良を回避するために、心身を休ませたり、くつろいだりできるカームダウンスペースとして利用できます。
カームダウンスペースとは
カームダウン・クールダウンスペースとは、音や光、ニオイなどの五感の刺激をやわらげ、感覚過敏の方のストレスを緩和したり、感覚刺激によるパニック(メルトダウン)を落ち着かせることができるスペース(避難所)です。
一般的には「センサリールーム」がその目的を果たしますが、2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックに向けたバリアフリーの取り組みの中で、自閉症スペクトラムや知的障害の方々の感覚刺激のよるパニックから落ち着ける場所の設置とピクトグラムの策定が行われ、その際に「カームダウン・クールダン」と名称が決定しました。
現在、障害者差別解消法の改定による合理的配慮の義務化や、多様性社会、ニューロダイバーシティの浸透により、カームダウンスペースやカームダウンボックスの導入に積極的な施設が増えてきています。
感覚過敏研究所によるカームダウンスペースの導入支援
感覚過敏研究所では、カームダウンスペースの導入を検討している企業や団体に対して、以下のような支援を行っています。
設置場所に適切なカームダウンボックスや環境調整のご提案
さまざまなカームダウンボックスの取り扱い
カームダウンの運営相談やスタッフ向け研修
PRや広報のお手伝い
感覚過敏の当事者が集まるコミュニティ「かびんの森」運営
JIS規格のカームダウン・クールダウンスペースのピクトグラムの画像データ提供
様々なカームダウンスペースを取り扱っています
感覚過敏研究所では、個室テント以外にも、以下のような様々なカームダウンスペースを取り扱っています。
ファブリック・カームダウンハウス
ドーム型ダンボール製カームダウンボックス
個人向け、施設向けなど様々なニーズに対応できるカームダウンスペースを取り扱う計画です。
感覚過敏とは
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚などの諸感覚が過敏になっていて日常生活に困難さをかかえている状態をいいます。発達障害の人に多く見られる症状ですが、うつ病、自律神経失調症、認知症、脳卒中や高次脳機能障害などの様々な病気の症状としても感覚の過敏性が見られます。
所長・加藤路瑛について
加藤路瑛氏は、2006年生まれの起業家です。2018年、12歳の時に株式会社クリスタルロードを設立し、代表取締役社長に就任しました。年齢、お金、病気、障害、性別、国籍、常識などを理由に「今」をあきらめない社会を作ることを目指し、さまざまな取り組みをしています。現在は感覚過敏研究所の事業に注力しています。
感覚過敏研究所
感覚過敏研究所は、感覚過敏の課題解決のために2020年1月に発足しました。感覚過敏の啓発活動、商品・サービスの企画・開発・販売、感覚過敏の研究を行っています。
株式会社クリスタルロード
株式会社クリスタルロードは、2018年12月に設立された企業です。センサリーインクルーシブ事業を展開しており、感覚過敏の方々が安心して暮らせる社会を目指しています。