新たな人材マネジメントを目指して
株式会社シキナミ(本社:東京都千代田区)は、早稲田大学産業経営研究所の松井希望氏と共同研究を開始することを発表しました。この研究では、企業における従業員の対人特性と組織相性が職務満足度やエンゲージメントに与える影響を検証することが主な目的です。
研究の背景
最近の調査によると、企業からの離職理由の46%が「人間関係の悪化」とされています。これは、上司や同僚との対人関係が従業員の職務満足度や組織へのコミットメントに大きな影響を及ぼすことを示唆しています。しかし、これらの関連性についての科学的な理解はまだ十分ではありません。そこで、シキナミと松井氏は、対人特性に焦点を当てたこの研究を進めることにしました。
研究の目的
本研究では、各従業員の対人特性を細かく分析し、これが職務満足度、組織コミットメント、およびエンゲージメントにどのように寄与するかを検証します。松井氏は、「対人関係の質が高まることで、人材の定着率や業務効率が改善される」と述べ、今回の共同研究の重要性を強調しています。
期待される成果
本研究の知見は、将来的にシキナミが計画しているHRサービスの基盤として活用される予定です。具体的な成果としては以下のようなものが期待されています:
- - 離職防止: 人間関係のミスマッチを防ぎ、人材の定着率を向上させる。
- - メンタルヘルスの維持・改善: ストレスを軽減し、従業員の心理的健康を保つ。
- - パフォーマンス向上: 信頼関係とエンゲージメントの強化を通じて、生産性の向上に寄与する。
これらの成果は従業員個人だけでなく、組織全体にポジティブな影響を与えると期待されています。対人関係の視点からのアプローチは、働き方改革やウェルビーイング経営の推進にも貢献するでしょう。
企業への協力呼びかけ
シキナミは、この共同研究に参加してくれる企業を募集しています。対象となるのは、従業員が20名以上の企業で、離職率の低減や職場環境の改善に関心があるところです。参加企業には、研究成果のフィードバックを提供し、今後の人材マネジメントに生かす機会があります。
現在の進捗と今後の展望
研究は現在始まったばかりで、今後データ収集と分析を進めていきます。シキナミは、早稲田大学との連携によって得られる学術的知見を迅速にサービス開発へと結びつけ、企業に革新的な人材マネジメントのソリューションを提供していくつもりです。
この取り組みが成功することで、従業員の幸福度の向上や企業の持続的成長が期待できるでしょう。