美容業界のSDGs
2022-06-05 10:00:01
美容業界の有志がSDGs啓発プロジェクトを無償配布!
SDGsと美容業界の新たな取り組み
2030年を見据えた国際目標である「持続可能な開発目標」(SDGs)を知っている人は多いものの、実際に取り組んでいる人は少数派。朝日新聞社の調査によると、日本での認知度は約8割に達しているものの、実行していると答えた人はわずか10.7%に留まっています。この温度差を解消すべく、美容業界の有志たちが立ち上がり、SDGs啓発ポスターと動画制作を行い、無償配布することにしました。
美容業界での持続可能性の追求
灼熱の環境問題や持続可能性への意識が高まる中、美容業界では「Fareグループ」のオリジナルブランド「aes(アエス)」が、リサイクル可能なパッケージを開発し、回収した資材を新たな燃料へと変える試みを行っています。また、名古屋の「LESS」では、既存のボトルや袋にロゴシールを貼る販売促進を通じて、持続可能な消費を促しています。これまでにも、コロナ禍で苦しむ美容室を支援する「HOPE PROJECT」を立ち上げ、無償で制作したPOPや宣伝ツールが大きな反響を呼びました。
「HOPE PROJECT BEAUTIFUL WORLD BEAUTIFUL PEOPLE」の実施
代表の永冶尚義氏が身近な問題を意識する中で発案されたこのプロジェクトでは、17色の髪に染められた17名のモデルがSDGsの17の目標を象徴しています。6月5日の「世界環境デー」を皮切りに、制作したポスターと動画は無償で配布され、美容関連の企業や店舗がこの取り組みに賛同することを目指しています。
拡がるSDGsへの興味
プロジェクトの背景には、「美容室」そのものが社交場であり、顧客とのコミュニケーションの場であることが重要です。このポスターや動画がきっかけとなり、全国の美容のプロフェッショナルたちがSDGsに関心を持つことが期待されています。若い世代の中には、SDGsへの興味を示し、自ら参加したいと東京から名古屋まで駆け付けるモデルたちも。
このプロジェクトを通じて世代を超えた交流が進み、SDGsへの理解が広がることが期待されています。美容業界における持続可能性の追求は、業界全体の意識向上につながるかもしれません。
事業者情報
プロジェクトを実施したのは合同会社クラッチワークスで、名古屋市を拠点に美容業界に特化した企画・ブランディングデザインを行っている。代表の永冶尚義氏らが、他店との差別化を図るために「美容院のブランド化」に取り組んでいます。地区を超えての広がりが期待される「HOPE PROJECT」は、美容業界の新たなムーブメントとなるかもしれません。
会社情報
- 会社名
-
合同会社クラッチワークス
- 住所
- 愛知県名古屋市中区千代田1-8-1千代田ブリックス2階
- 電話番号
-
052-228-2492